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確率は「ある特定の現象がどれくらいの割合で起きるか」を数値化したものです。数式として表現すると、
として表現できます。
場合の数や確率に関する解説はこちら。
例題1
考え方
サイコロ2つを投げたときの全ての目の出方は、
そして、出た目の和が5になる場合の各サイコロの目の出方を考えると、以下のようになります。
大きいサイコロの目 | 小さいサイコロの目 |
---|---|
1 | 4 |
2 | 3 |
3 | 2 |
4 | 1 |
よって、2つのサイコロの目の和が5になる出方は4通りあることがわかります。
これらの数値を上記の式(1)にあてはめると、
以上から求める確率は9分の1とわかります。
このように、確率の問題を解くには、全体のパターン数と求めたい現象のパターン数を計算して、式(1)にあてはめます。
例題2
考え方
「同時に取り出す」ということは、取り出す順番は関係ない組み合わせの問題ということになります。
まず、全てのボールから2個取り出す場合の取り出し方の数を計算します。これは、10個のボールから2個を取り出す場合の数なので、
次に、どちらも黒いボールである場合の数を求めます。これは4つの黒いボールから2つを取り出す場合なので、
以上より、式(1)にあてはめて、
以上のことから、求める確率は15分の2であるとわかります。
例題3
考え方
どちらか1人だけが当たる場合は、以下の2通りです。
(1) Aさんだけが当たる場合 (2) Bさんだけが当たる場合
(1)の場合
最初にくじを引くAさんが当たりを引く確率は、まだくじが減っていないので、
です。その次にくじを引くBさんはハズレを引かなければいけないので、残った7本の中からハズレを引く確率を求めます。
これらを掛け合わせると、Aさんが当たってBさんが外れる場合の確率が求まります。
(2)の場合
今度は、最初にくじを引くAさんがハズレを引くので、
次にくじを引くBさんは、まだ3本ある当たりのどれかを引くので、
これらを掛け合わせると、AさんがハズレてBさんが当たる場合の確率が求まります。
式(A)と式(B)の結果を足し合わせたものが、求める確率となります。
以上より、求める確率は15/28と計算できます。