Windows10でBashを動かす方法(Bash on Ubuntu on Windows の設定)

2017年6月23日(更新: 2017年6月23日)

Windows10 のコマンドプロンプトから macOS ではお馴染みのシェルである Bash を動作させる方法についてです。

現在は Bash on Ubuntu on Windows(以下、Bash/WSL)というβ機能を使用することで Bash を使用することができます。

以下のサイトを参考にして実際にインストールした際の手順を紹介します。

Bash on Ubuntu on Windows – Installation Guide

動作条件を満たしているか確認

Bash/WSL を使用するためには、お使いのWindows10が以下の2つの条件を満たしている必要があります。

  • OSビルド14393 以上
  • 64ビットでの動作

実際に条件が満たされているかを確認するには、まず、設定を開きます。

Windows10の設定のメニューを開く

上のようなメニューが現れたら、その中の システム > バージョン情報 を開きます。

Windows10の設定画面からシステムを選択

バージョン情報内の以下の部分をチェックします。

Windows10のバージョン情報

もしOSビルドが古い場合はアップデートを行ってください。

開発者モードを有効化

設定のメニューから、更新とセキュリティを開きます。

Windows10の更新とセキュリティのメニュー

次の画面で 開発者向け のタブを選択し、開発者モードにチェックを入れます。

Windows10で開発者モードを有効化

この時、以下のダイアログが出ますので OK を選択してください。

開発者モードを有効にするかの確認ダイアログ

有効化された後、以下のようなエラーコードが表示される場合がありますが、特に問題はなかったので無視して大丈夫だと思います。

開発者モード有効時のエラーコード

Windows Subsystem for Linux (beta) を有効化

次に「Windowsの機能の有効化または無効化」を開き、Windows Subsystem for Linux (beta) を有効にします。

画面左下の検索窓に「Windows」と入力すると候補に現れます。

Windowsの機能の有効化または無効化を開く

開いたら、Windows Subsystem for Linux (beta) を探してチェックを入れてください。

>Windows Subsystem for Linux (beta) を有効にする

OKを押してしばらく待つと、コンピュータの再起動を促されますので、再起動してください。

Windows10の再起動

コマンドプロンプトから Bash/WSL を起動

再起動後、コマンドプロンプトを立ち上げてください。検索窓から cmd と入力すると素早く起動できます。

コマンドプロンプトの起動

コマンドプロンプトが起動したら「bash」と入力して Enterキー を押してください。すると、Ubuntu のインストールの確認が出ますので「y」と入力して Enterキー を押します。

コマンドプロンプトからUbuntuをインストール

しばらく待つと、ロケールを一致させるか聞かれますので「y」と入力して Enterキー を押してください。

UbuntutとWindows10のロケールを一致させる

次に、Unix のユーザー名とパスワードを設定します。

Unixユーザーの情報を設定

入力し終えると、Bash/WSL が起動します。

Bash/WSL の起動

以上で Bash/WSL のインストール作業は完了です。

コマンドを使ってみる

実際に Unix のコマンドが使用できるか少し動かしてみました。

空のテキストファイルを touch で作成してみると…

Bash/WSL で touch コマンド

touch コマンドで作成された空のテキストファイル

問題なく動作しました。次に、これを open で開いてみようとしましたが、以下のエラーが出ました。

bash/WSLでopenコマンドのエラー

Couldn't get a file descriptor referring to the console

open は macOS 独自のコマンドであるため使用できないようです。代わりに xdg-open というコマンドが使用できるようです。

参考: linux – “Couldn’t find a file descriptor referring to the console” on Ubuntu bash on Windows – Stack Overflow

xdg-open は初期段階ではインストールされていないので、インストールを行います。xdg-open と入力すると、以下のようにコマンドを入力するように促されます。

xdg-open をインストール

sudo apt install xdg-utils

コマンドを入力すると、インストールが始まり、途中で以下のように入力を促されますので「y」を入力します。

xdg-open のインストール

しばらく待つと、インストールが完了します。

xdg-open のインストール完了

インストール後に xdg-open と入力すると、今度は以下のようなメッセージが表示されます。

xdg-open のヘルプ

先ほど作ったテキストファイルを開くコマンドを入力してみると、

xdg-open test.txt

vimが起動します。

bash/WSLでvimを起動

bash/WSLのvimでテキストを編集

問題なくテキストが保存できていることが確認できます。

テキストがbash/WSLで編集できたことを確認

awk も使用できます。

Bash on Ubuntu on Windows で awk を実行

以上、Windows10 で Bash(bash/WSL)を使用する方法についてでした。

Windows10でBashを動かす方法(Bash on Ubuntu on Windows の設定)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: テキスト処理が得意なプログラミング言語 awk入門 | JoyPlotドキュメント

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