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前回はPHPの基礎について解説しました。今回は変数について解説します。
変数とは
変数とは、数値や値など様々なデータを一時的に保存しておくための仕組みです。
PHPに限らずスクリプト言語やプログラミング言語には、この変数があります。計算結果を維持したり、データの加工を行う場合などに変数は欠かせません。
変数を定義する
変数の定義方法は次の通りです。
$変数名 = 値;
実際に変数を使ってみることが、変数への理解を深める近道です。前回作成した index.php を以下のように書き換えてみてください。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHP入門のページ</title>
</head>
<body>
<h1>PHP入門</h1>
<p>ここからPHP</p>
<?php
// 変数の定義
$abc = 100;
// 変数の中身を表示
echo $abc;
?>
</body>
</html>
このスクリプトを実行して見ると、画面に 100 と表示されます。
変数の重要な点は、入っている値を途中で変更することができるところです。では、変数に入れる値を以下のように変更してみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHP入門のページ</title>
</head>
<body>
<h1>PHP入門</h1>
<p>ここからPHP</p>
<?php
// 変数の定義
$abc = 2000;
// 変数の中身を表示
echo $abc;
// 変数の中身を変更
$abc = 999;
// 変数の中身を表示
echo $abc;
?>
</body>
</html>
改行していないため繋がってしまっていますが 2000 と 999 が表示されます。
このように、変数には好きな値を保存しておいて、別の場所で呼び出したり、中身を別のものに変えたりということができます。
変数の名前のルール
先ほどの例では、変数 abc を作りました。ご覧の通り、変数名の前にはドル記号($)をつけなければなりません。
変数の名前は自由に決めることができますが、使えない記号や名前の付け方があります。
- 変数名は大文字小文字を区別する
- 数字から始まる変数は使えない。
- 使える記号はアンダースコア(_)のみ
以上のルールを守れば好きな名前をつけられます。次のスクリプトは、様々な名前や値を入れた変数の例です。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHP入門のページ</title>
</head>
<body>
<h1>PHP入門</h1>
<p>ここからPHP</p>
<?php
// 変数の定義
$abc = 2000;
// 名前にアンダースコアを含む変数
$this_is_a_pen = 9999;
// 文字列はシングルクオテーションまたはダブルクオテーションで囲みます
$php = 'ピーエイチピー';
// 名前に数字を含む変数
$mp3 = "myFavoriteSong.mp3";
// 大文字は区別されるので、これは上で定義した変数 php とは別物と認識されます
$PHP = 'ぴーえいちぴー';
// 変数の中身を表示
echo $abc;
echo $this_is_a_pen;
echo $php;
echo $mp3;
echo $PHP;
?>
</body>
</html>
実行すると、このように表示されます。
PHPで変数や文字列を結合する
変数や文字列をくっ付けて1つのまとまりとするには、ドット(.)を間に入れます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHP入門のページ</title>
</head>
<body>
<h1>PHP入門</h1>
<p>ここからPHP</p>
<?php
// 変数の定義
$abc = 2000;
$php = 'ピーエイチピー';
$count = 100;
// 改行タグを結合
echo $abc . '<br>';
// 間に変数を入れた文字列
echo '私は' . $php . 'を学んでいます' . '<br>';
echo 'これは' . $count . '円です。';
?>
</body>
</html>
このように、変数の中身によって別の文章を表示させることができます。



