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前回はコメントについて解説しました。
今回は、プログラムを作る上で要となる変数について紹介します。
変数とは
変数とは、数値や文字列をコンピュータに記憶させるために使う入れ物です。
計算の結果を保存する時などによく使います。
変数には様々な種類があり、変数の種類の事を型と呼びます。
よく使う変数の型を紹介します。
変数の型 | 変数の中身(保持できるもの) |
---|---|
int | 整数($-2^{31} 〜 2^{31}-1$) |
long | 整数($-2^{63} 〜 2^{63}-1$) |
float | 小数(32bit単精度浮動小数点数) |
double | 小数(64bit倍精度浮動小数点数) |
char | 文字 |
String | 文字列 |
long や double は、非常に大きい数値を扱う場合に利用する変数の型です。
変数の使い方
具体的な変数の使い方についてです。変数を使うには、宣言と代入が必要です。
変数の宣言
例えば、int型の変数を宣言するには次のように書きます。
int test;
ここでは、test という名前の int型 の変数を宣言しています。
宣言の書き方は、まず使いたい型の名前を書き、半角スペースを開けた後に変数名を書きます。
変数名は自由につける事ができますが、次のようなのルールがあります。
- 変数名にはアルファベットと数字を使うことができます。ただし数字から始まる名前は使えません。
- 記号は “_”(アンダースコア)と “$”(ドル記号)のみが使えます。
- 「int」や「double」など、プログラムの中で既に役割がある名前は使えません。これを予約語と言います。
何のための値を保持する変数なのかが見ただけで分かる変数名をつけるようにすると、プログラムの修正作業のときに楽になります。
変数に値を代入
変数の中身を設定するには代入を行います。
先ほど宣言したint型の変数「test」に整数値 10 を代入してみます。
int test; // 値を代入 test = 10;
Javaのプログラムではイコール記号 “=” は代入という意味であり、等しいという意味ではないので注意して下さい。
変数の宣言と代入は同時に行う事ができます。この書き方もよく使われます。
// 宣言と代入を同時に行う書き方 int test = 10;
後で詳しく説明しますが、イコールを2つ並べた “==” が等しいという意味で使われます。
変数の中身をコンソールに出力するには、以下のようにします。
public class Test { public static void main(String args[]) { // 変数を宣言して値を代入 int test = 10; // 変数の値を出力 System.out.println(test); } }
このプログラムを実行すると、コンソールに「10」と表示されます。
変数を使ったサンプルプログラム
実際に様々な型の変数をプログラム内で使った例です。
int型の変数「hoge」と、double型の変数「foo」、String型の変数「text」を宣言し、それぞれに値を代入した後、これらの値を表示させています。
String型への値の代入は、int型やdouble型とは異なり、代入する文字列をダブルクォーテーションで囲みます。
注意: これは例なので、変数名に「hoge」や「foo」といった意味がわからない名前を付けていますが、実際にアプリケーションを作るためのプログラムを書くときには、わかりやすい名前をつけるように心がけてください。とても大切な事です。
public class Test { public static void main(String args[]) { // 変数を宣言し、値を代入 int hoge = 24; double foo = 1.34; String text = "Hello!"; // 代入した値を出力 System.out.println(hoge); System.out.println(foo); System.out.println(text); // またhogeの中身を出力 System.out.println(hoge); // hogeの値を変更 hoge = 12; // またまたhogeの中身を出力 System.out.println(hoge); } }
このプログラムを実行した結果です。代入した各値が出力されているのが分かります。
変数は何度でも呼び出せるので、例のように変数「hoge」を複数箇所で呼び出すこともできます。
一度宣言した変数の中身は、途中で変更する事もできます。
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