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lim(極限 : limit)を使った基本的な問題の考え方です。
極限の基本書式
関数
注意が必要なことは、「
正の方向から 0 に近づく
関数
正の値から 0 に近づけるというのは、具体的には以下のように
このように、プラスの値がどんどん小さくなっていきます。ただし、0 にはなりません。
例えば、
実際に x に値を入れてみると、次のようになっていくことがわかります。
このように分子が小さくなっていくため、分数の値はどんどん大きくなって無限に近づいていきます。
負の方向から 0 に近づく
先ほどとは逆に、負の値が小さくなって 0 に近づく場合は以下のように書きます。
負の値から 0 に近づけるというのは、具体的には以下のように
例えば、
注意が必要なのは、マイナスの無限になることです。
実際に x に値を入れてみると、次のようになっていくことがわかります。
このように分子がマイナスの値で小さくなっていくため、分数の値はどんどん大きくなって負の無限に近づいていきます。
正の無限に近づく
関数
正の値から 0 に近づけるというのは、具体的には以下のように
このように、プラスの値がどんどん小さくなっていきます。ただし、0 にはなりません。
例えば、
実際に x に値を入れてみると、次のようになっていくことがわかります。
このように分母が大きくなっていくため、分数の値はどんどん小さくなり、正の方向から 0 に近づいていきます。
負の無限に近づく
関数
正の値から 0 に近づけるというのは、具体的には以下のように
このように、プラスの値がどんどん小さくなっていきます。ただし、0 にはなりません。
例えば、
実際に x に値を入れてみると、次のようになっていくことがわかります。
このように分母が負の方向に大きくなっていくため、分数の値はどんどん小さくなり、負の方向から 0 に近づいていきます。
例題
2に正の方向から近づく極限
正の方向から2に近づくということは、2より大きい数値から数を小さくしていって2に近づけるということなので、答えは無限になります。
2に負の方向から近づく極限
同じ問題でも、負の方向から近づけた場合は答えが変わります。
負の方向から2に近づくということは、2より小さい数値から数を大きくしていって2に近づけるということなので、答えは負の無限になります。