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Rubyのgemでパッケージ管理を行っている際のバージョンアンインストールについてです。
特定バージョンをアンインストール
gemでは、パッケージの特定のバージョンのみを指定して削除することができます。
例えば、alpha版をインストールしてみたものの、やっぱり安定版に戻したいという場合に便利です。
以下では、Sassのalpha版を削除して安定版に戻したいという場合を例として、具体的な手順を紹介します。
インストールされているバージョンの確認
まず、現在のsassのバージョンを確認してみます。
alpha版が使われていることがわかります。
次に、gemのlistコマンドで、インストールされているパッケージとそのバージョンの一覧を表示してみます。
gem list
コマンドを実行すると、gemで管理しているすべてのパッケージに関して、名前とインストールされているバージョンが表示されます。
この中からsassを探すと、
このように、alpha版と安定版がインストールされていることがわかります。
パッケージのアンインストール
それでは、このalpha版(4.0.0.alpha.1)だけをアンインストールしてみます。パッケージのアンインストールを行うには、以下のコマンドを使います。
sudo gem uninstall パッケージ名
今回は sass をアンインストールするので、以下のようにします。
sudo gem uninstall sass
実行すると、次のようにどのバージョンを削除するか聞かれます。
削除したいものの数字を入力すると、削除が実行されます。
バージョンを確認してみると、安定版に戻っていることがわかります。
古いバージョンをまとめてアンインストール
gem自体をアップデートした後などに、古いパッケージがそのまま残ってしまう場合があります。
これを削除するにはcleanupコマンドを使います。
gem cleanup
これを行うと、以下のように古いバージョンが全て削除されます。
cleanup前
cleanup後
かなりスッキリしました。
gemでは意図せず古いバージョンが残ってしまうことがあるので、アップデートの際などにcleanupするといいと思います。