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Kotlin にも Swift におけるタプル(Tuple)のように、異なる型の値を複数まとめて扱える構文である Pair や Triple が存在します。
以下では Pair および Triple の基本的な使用方法を紹介します。
Pairの構文
2つの整数型(Int)をまとめた Pair は以下のように定義します。
var (x, y) = Pair<Int, Int>(100, 200)
型の部分は省略することもできます。
var (x, y) = Pair(100, 200)
このように定義すると、変数 x および y は独立した変数として扱えます。
異なる型の値をまとめることも可能です。
var (x, str) = Pair(1, "string")
Pairに名前をつける
Pairに名前を付けて、以下のように値を取り出すことができます。
var pair = Pair(100, 200) // pair.first = 100 // pair.second = 200
もちろん Pair 同士の受け渡しが可能です。
val pair = Pair(100, 200) var (x, y) = pair
Pairを扱うメソッド
Pair を引数や戻り値として使うメソッドの例です。
val pair = Pair(100, 200) fun foo(pair: Pair<Int, Int>): Pair<Int, Int> { return Pair(pair.first * 2, pair.second * 2) } val newPair = foo(pair) // newPair.first = 200 // newPair.second = 400
Tripleの構文
3つの値を組みとする場合は Triple を使用します。基本的な文法は Pair と同じです。
val triple = Triple(100, 20.5, "string") // triple.first = 100 // triple.second = 20.5 // triple.third = "string"
おしまい
以上が異なる型の値を複数まとめて扱える Pair や Triple の使用方法です。これらの詳細については以下の公式ドキュメントをご覧ください。
Pair – Kotlin Programming Language
Triple – Kotlin Programming Language
簡単な連想配列などのデータとして利用できるかも知れません。