[HTML] 表(テーブル)の作成と文章の改行

2016年8月3日(更新: 2017年4月9日)

前回のおさらい

前回は画像を表示するタグと、リストを作るタグについて解説しました。今回は前回作りかけだった自己紹介のページを完成させましょう。

まずは「好きなもの・嫌いなもの」の表を作ります。

表(テーブル)を作る

テーブルを作るには tableタグ を使います。tableタグの中に、表の行と列を定義していきます。まずは例として、2行3列のテーブルを作ってみます。

  <!DOCTYPE html>
  <html lang="ja">

  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>テーブルテスト</title>
  </head>

  <body>
    <table>
      <tr>
        <th>項目</th><th>好き</th><th>嫌い</th>
      </tr>
      <tr>
        <td>生き物</td><td>金魚</td><td>ムカデ</td>
      </tr>
    </table>
  </body>

  </html>

このHTMLソースをブラウザで開くと、次のような表ができているはずです。

テーブルの例1

テーブルタグについて詳しく説明します。

表の範囲を決める <table> 〜 </table>

この間に、表がどのようなデータを含むかを決めるタグを書きます。

表の行を作る <tr> 〜 </tr>

表の行を定義するするにはtrタグを使います。trとは Table Row(テーブル ロウ: 表の行) の略です。

例えば、3行の表を作りたいときは、tableタグの中に3つのtrタグを書きます。

  <!DOCTYPE html>
  <html lang="ja">

  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>テーブルテスト</title>
  </head>

  <body>

    <table>
      <tr></tr>
      <tr></tr>
      <tr></tr>
    </table>

  </body>

  </html>

表の列見出しを作る <th> 〜 </th>

行や列の見出しを作る場合はthタグを使います。thとは Table Header(テーブル ヘッダー: 表の見出し) の略です。

先ほど作った3行の列のうち、一番上の列を見出しにしてみましょう。見出しは、その列にどんな情報が入っているかを説明するためにあります。

  <!DOCTYPE html>
  <html lang="ja">

  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>テーブルテスト</title>
  </head>

  <body>

    <table>
      <tr>
        <th>名前</th><th>年齢</th><th>生年月日</th>
      </tr>
      <tr></tr>
      <tr></tr>
    </table>

  </body>

  </html>

trタグの中にthを書いた数だけ列が作られます。今回は3つのthを書いたので、3列になります。

thタグを改行せずに横に並べているのは、実際にブラウザに現れる表にHTMLソースを似せるためです。改行しても構いません。

表のデータを入力する <td> 〜 </td>

1行目に見出しを作ったので、残りの行にデータを入力していきましょう。

データを表すタグはtdタグです。trとは Table Data(テーブル データ: 表の情報) の略です。

  <!DOCTYPE html>
  <html lang="ja">

  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>テーブルテスト</title>
  </head>

  <body>

    <table>
      <tr>
        <th>名前</th><th>年齢</th><th>生年月日</th>
      </tr>
      <tr>
        <td>一樹</td><td>16</td><td>5/21</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>美沙</td><td>19</td><td>11/3</td>
      </tr>
    </table>

  </body>

  </html>

作った表は下のようになっているでしょうか。

テーブルの例2

まだ枠線がないので少し見にくいですが、後ほど見栄えをよくする方法を解説します。

好きなもの・嫌いなものテーブルを作る

それでは、実際に自己紹介ページ(page1.html)に載せる表を作りましょう。表の内容は自由に変えて構いません。

  <!DOCTYPE html>
  <html lang="ja">

  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>自己紹介のページ</title>
  </head>

  <body>

    <h1>私の自己紹介!</h1>

    <img src="profile.png">

    <ul>
      <li>家野ペイジ</li>
      <li>18歳</li>
      <li>男性</li>
      <li>東京都</li>
    </ul>

    <table>
      <tr>
        <th>項目</th><th>好き</th><th>嫌い</th>
      </tr>
      <tr>
        <td>生き物</td><td>金魚</td><td>ムカデ</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>食べ物</td><td>ステーキ</td><td>なすび</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>飲み物</td><td>リンゴジュース</td><td>青汁</td>
      </tr>
      <tr>
        <td>季節</td><td>夏</td><td>冬</td>
      </tr>
    </table>
  </body>

  </html>

ページがこのように表示されたでしょうか。

テーブルの例3

これで「好きなもの・嫌いなもの」ができました。次は「一言」ですね。

段落内で改行する。

「一言」は自由に自己紹介文を書く部分です。文章を書く場合にpタグを使うことは以前紹介しました。しかし、pタグだけでは、文章の途中で改行することができません。改行するためのタグがあるのでそれを使います。

文章の途中で改行する <br>

brタグを文章の途中に挿入すると、ブラウザで表示した時にそこで改行されます。brタグは、ただ改行位置を示すタグなので、閉じタグはありません。

使用例を以下に示します。

  <!DOCTYPE html>
  <html lang="ja">

  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>改行テスト</title>
  </head>

  <body>

    <h1>自己紹介文</h1>

    <p>はじめまして!<br>
    私は家野ペイジと言います。<br>
    私のことをみなさんに知っていただきたかったので、<br>
    このホームページを作りました。</p>

  </body>

  </html>

ブラウザで見ていると、brタグを入れた場所で改行されていることが確認できると思います。

改行タグbrの使用例

brタグには使用上の注意点がありますが、もう少し後で詳しく解説します。

複数の段落を使って文章を分かりやすく表示する

文章の段落を分ける時は、別のpタグを作ります。段落を分けると、段落の間に余白ができるので、読み手にとっては区切りがわかりやすくなります。

  <!DOCTYPE html>
  <html lang="ja">

  <head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>段落テスト</title>
  </head>

  <body>

    <h1>自己紹介文</h1>

    <p>はじめまして!<br>
    私は家野ペイジと言います。<br>
    私のことをみなさんに知っていただきたかったので、<br>
    このホームページを作りました。</p>

    <p>これから色々な情報を発信していきたいと考えています。<br>よろしくお願いします!</p>

  </body>

  </html>

段落を分ける例

自己紹介のページを完成させる

以上で、自己紹介のページを作るために必要なタグを全て紹介しました。最後に、自分オリジナルの自己紹介のページを作ってみましょう!

ページの例を以下に示します。各項目がわかりやすいように、h2タグで見出しをつけています。

自己紹介ページの完成例

ページの全HTMLソースを以下に示します。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>自己紹介のページ</title>
</head>
<body>

  <h1>私の自己紹介</h1>

  <h2>プロフィール画像</h2>
  <img src="images/profile.png">

  <h2>基本情報</h2>
  <ul>
    <li>18歳</li>
    <li>男性</li>
    <li>東京在住</li>
  </ul>

  <h2>好きなもの・嫌いなもの</h2>

  <table>
    <tr>
      <th>項目</th><th>好き</th><th>嫌い</th>
    </tr>
    <tr>
      <td>生き物</td><td>金魚</td><td>ムカデ</td>
    </tr>
    <tr>
      <td>食べ物</td><td>ステーキ</td><td>なすび</td>
    </tr>
    <tr>
      <td>飲み物</td><td>リンゴジュース</td><td>青汁</td>
    </tr>
    <tr>
      <td>季節</td><td>夏</td><td>冬</td>
    </tr>
  </table>

  <h2>一言</h2>
  <p>はじめまして!<br>
  私は家野ペイジと言います。<br>
  私のことをみなさんに知っていただきたかったので、<br>
  このホームページを作りました。</p>

  <p>これから色々な情報を発信していきたいと考えています。<br>よろしくお願いします!</p>
</body>
</html>

複雑な表の作り方

表のマス(セル)をつなげる場合は、colspanrowspanというプロパティ(後述)を使います。

例えば、以下のような表を作る場合です。

colspanとrowspanによるテーブルセルの結合

横につなげる場合は colspan。縦につなげる場合は rowspan です。この表を作るHTMLソースは以下のようになります。

...
<table>
    <tbody>
        <tr>
            <th colspan="2"></th>
            <th colspan="5">数学</th>
        </tr>
        <tr>
            <th colspan="2"></th>
            <th>60点</th>
            <th>70点</th>
            <th>80点</th>
            <th>90点</th>
            <th>100点</th>
        </tr>
        <tr>
            <th rowspan="5">英語</th>
            <th>60点</th>
            <td>0</td>
            <td>1</td>
            <td>0</td>
            <td>1</td>
            <td>0</td>
        </tr>
        <tr>
            <th>70点</th>
            <td>2</td>
            <td>1</td>
            <td>1</td>
            <td>3</td>
            <td>0</td>
        </tr>
        <tr>
            <th>80点</th>
            <td>2</td>
            <td>2</td>
            <td>3</td>
            <td>1</td>
            <td>3</td>
        </tr>
        <tr>
            <th>90点</th>
            <td>0</td>
            <td>1</td>
            <td>4</td>
            <td>2</td>
            <td>1</td>
        </tr>
        <tr>
            <th>100点</th>
            <td>2</td>
            <td>1</td>
            <td>3</td>
            <td>1</td>
            <td>0</td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
...

おさらい

今回登場したタグについておさらいをしましょう。

  • tableタグを使ってページ内に表(テーブル)を表示する。
  • trタグを使ってテーブル内の行を作る。
  • thタグを使ってテーブル内の行見出しまたは列見出しを作る。
  • tdタグを使ってテーブル内の情報を埋める。
  • brタグを使って文章の途中で改行を行う。
  • pタグを使って複数の段落を作れる。

次回はHTMLソース内にメモ書きをするための仕組み「コメント」に関して説明します。

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