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前回のおさらい
前回は画像を表示するタグと、リストを作るタグについて解説しました。今回は前回作りかけだった自己紹介のページを完成させましょう。
まずは「好きなもの・嫌いなもの」の表を作ります。
表(テーブル)を作る
テーブルを作るには tableタグ を使います。tableタグの中に、表の行と列を定義していきます。まずは例として、2行3列のテーブルを作ってみます。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>テーブルテスト</title> </head> <body> <table> <tr> <th>項目</th><th>好き</th><th>嫌い</th> </tr> <tr> <td>生き物</td><td>金魚</td><td>ムカデ</td> </tr> </table> </body> </html>
このHTMLソースをブラウザで開くと、次のような表ができているはずです。
テーブルタグについて詳しく説明します。
表の範囲を決める <table> 〜 </table>
この間に、表がどのようなデータを含むかを決めるタグを書きます。
表の行を作る <tr> 〜 </tr>
表の行を定義するするにはtrタグを使います。trとは Table Row(テーブル ロウ: 表の行) の略です。
例えば、3行の表を作りたいときは、tableタグの中に3つのtrタグを書きます。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>テーブルテスト</title> </head> <body> <table> <tr></tr> <tr></tr> <tr></tr> </table> </body> </html>
表の列見出しを作る <th> 〜 </th>
行や列の見出しを作る場合はthタグを使います。thとは Table Header(テーブル ヘッダー: 表の見出し) の略です。
先ほど作った3行の列のうち、一番上の列を見出しにしてみましょう。見出しは、その列にどんな情報が入っているかを説明するためにあります。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>テーブルテスト</title> </head> <body> <table> <tr> <th>名前</th><th>年齢</th><th>生年月日</th> </tr> <tr></tr> <tr></tr> </table> </body> </html>
trタグの中にthを書いた数だけ列が作られます。今回は3つのthを書いたので、3列になります。
thタグを改行せずに横に並べているのは、実際にブラウザに現れる表にHTMLソースを似せるためです。改行しても構いません。
表のデータを入力する <td> 〜 </td>
1行目に見出しを作ったので、残りの行にデータを入力していきましょう。
データを表すタグはtdタグです。trとは Table Data(テーブル データ: 表の情報) の略です。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>テーブルテスト</title> </head> <body> <table> <tr> <th>名前</th><th>年齢</th><th>生年月日</th> </tr> <tr> <td>一樹</td><td>16</td><td>5/21</td> </tr> <tr> <td>美沙</td><td>19</td><td>11/3</td> </tr> </table> </body> </html>
作った表は下のようになっているでしょうか。
まだ枠線がないので少し見にくいですが、後ほど見栄えをよくする方法を解説します。
好きなもの・嫌いなものテーブルを作る
それでは、実際に自己紹介ページ(page1.html)に載せる表を作りましょう。表の内容は自由に変えて構いません。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>自己紹介のページ</title> </head> <body> <h1>私の自己紹介!</h1> <img src="profile.png"> <ul> <li>家野ペイジ</li> <li>18歳</li> <li>男性</li> <li>東京都</li> </ul> <table> <tr> <th>項目</th><th>好き</th><th>嫌い</th> </tr> <tr> <td>生き物</td><td>金魚</td><td>ムカデ</td> </tr> <tr> <td>食べ物</td><td>ステーキ</td><td>なすび</td> </tr> <tr> <td>飲み物</td><td>リンゴジュース</td><td>青汁</td> </tr> <tr> <td>季節</td><td>夏</td><td>冬</td> </tr> </table> </body> </html>
ページがこのように表示されたでしょうか。
これで「好きなもの・嫌いなもの」ができました。次は「一言」ですね。
段落内で改行する。
「一言」は自由に自己紹介文を書く部分です。文章を書く場合にpタグを使うことは以前紹介しました。しかし、pタグだけでは、文章の途中で改行することができません。改行するためのタグがあるのでそれを使います。
文章の途中で改行する <br>
brタグを文章の途中に挿入すると、ブラウザで表示した時にそこで改行されます。brタグは、ただ改行位置を示すタグなので、閉じタグはありません。
使用例を以下に示します。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>改行テスト</title> </head> <body> <h1>自己紹介文</h1> <p>はじめまして!<br> 私は家野ペイジと言います。<br> 私のことをみなさんに知っていただきたかったので、<br> このホームページを作りました。</p> </body> </html>
ブラウザで見ていると、brタグを入れた場所で改行されていることが確認できると思います。
brタグには使用上の注意点がありますが、もう少し後で詳しく解説します。
複数の段落を使って文章を分かりやすく表示する
文章の段落を分ける時は、別のpタグを作ります。段落を分けると、段落の間に余白ができるので、読み手にとっては区切りがわかりやすくなります。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>段落テスト</title> </head> <body> <h1>自己紹介文</h1> <p>はじめまして!<br> 私は家野ペイジと言います。<br> 私のことをみなさんに知っていただきたかったので、<br> このホームページを作りました。</p> <p>これから色々な情報を発信していきたいと考えています。<br>よろしくお願いします!</p> </body> </html>
自己紹介のページを完成させる
以上で、自己紹介のページを作るために必要なタグを全て紹介しました。最後に、自分オリジナルの自己紹介のページを作ってみましょう!
ページの例を以下に示します。各項目がわかりやすいように、h2タグで見出しをつけています。
ページの全HTMLソースを以下に示します。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>自己紹介のページ</title> </head> <body> <h1>私の自己紹介</h1> <h2>プロフィール画像</h2> <img src="images/profile.png"> <h2>基本情報</h2> <ul> <li>18歳</li> <li>男性</li> <li>東京在住</li> </ul> <h2>好きなもの・嫌いなもの</h2> <table> <tr> <th>項目</th><th>好き</th><th>嫌い</th> </tr> <tr> <td>生き物</td><td>金魚</td><td>ムカデ</td> </tr> <tr> <td>食べ物</td><td>ステーキ</td><td>なすび</td> </tr> <tr> <td>飲み物</td><td>リンゴジュース</td><td>青汁</td> </tr> <tr> <td>季節</td><td>夏</td><td>冬</td> </tr> </table> <h2>一言</h2> <p>はじめまして!<br> 私は家野ペイジと言います。<br> 私のことをみなさんに知っていただきたかったので、<br> このホームページを作りました。</p> <p>これから色々な情報を発信していきたいと考えています。<br>よろしくお願いします!</p> </body> </html>
複雑な表の作り方
表のマス(セル)をつなげる場合は、colspan、rowspanというプロパティ(後述)を使います。
例えば、以下のような表を作る場合です。
横につなげる場合は colspan。縦につなげる場合は rowspan です。この表を作るHTMLソースは以下のようになります。
... <table> <tbody> <tr> <th colspan="2"></th> <th colspan="5">数学</th> </tr> <tr> <th colspan="2"></th> <th>60点</th> <th>70点</th> <th>80点</th> <th>90点</th> <th>100点</th> </tr> <tr> <th rowspan="5">英語</th> <th>60点</th> <td>0</td> <td>1</td> <td>0</td> <td>1</td> <td>0</td> </tr> <tr> <th>70点</th> <td>2</td> <td>1</td> <td>1</td> <td>3</td> <td>0</td> </tr> <tr> <th>80点</th> <td>2</td> <td>2</td> <td>3</td> <td>1</td> <td>3</td> </tr> <tr> <th>90点</th> <td>0</td> <td>1</td> <td>4</td> <td>2</td> <td>1</td> </tr> <tr> <th>100点</th> <td>2</td> <td>1</td> <td>3</td> <td>1</td> <td>0</td> </tr> </tbody> </table> ...
おさらい
今回登場したタグについておさらいをしましょう。
- tableタグを使ってページ内に表(テーブル)を表示する。
- trタグを使ってテーブル内の行を作る。
- thタグを使ってテーブル内の行見出しまたは列見出しを作る。
- tdタグを使ってテーブル内の情報を埋める。
- brタグを使って文章の途中で改行を行う。
- pタグを使って複数の段落を作れる。
次回はHTMLソース内にメモ書きをするための仕組み「コメント」に関して説明します。