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Flutter において showDialog によって表示されるダイアログ(モーダル)は、デフォルトではそのダイアログの背景をタップしたり、Android であればバックキー(戻るボタン)をタップしたりすることで閉じることができます。
この際 showDialog は戻り値として null を返します。場合によってはこれが好ましい挙動ではなく、ダイアログ内のボタンによってのみ閉じられるようにしたい、しっかり bool の値(Future
iOSの場合
iOSにはバックキーがないので、ダイアログの背景(バリア)をタップした際にダイアログが閉じることを防げばOKです。
ダイアログの領域外のバリアをタップした際に閉じないようにするには showDialog のプロパティである barrierDismissible を false に設定します。
Future<bool> myShowDialog(BuildContext parent) { return showDialog( barrierDismissible: false, context: parent, builder: (BuildContext context) { return AlertDialog( title: Text('タイトル'), content: Text('ダイアログ本文'), actions: [ TextButton( child: Text('CANCEL'), onPressed: () => Navigator.of(context).pop(false), ), TextButton( child: Text('OK'), onPressed: () => Navigator.of(context).pop(true) ), ], ); }, ); }
Androidの場合
Android にはバックキーがあるので、これによって閉じられることを防ぐ必要があります。
これには WillPopScope を使用し、その子要素としてダイアログ(以下の例ではAlertDialog)を持たせます。WillPopScope の onWillPop において false を返せば、バックキーによるダイアログの非表示化を防ぐことができます。
また、この処理を行った際はバリアのタップによってもダイアログが閉じなくなるため barrierDismissible の指定は不要になります。
Future<bool> myShowDialog(BuildContext parent) { return showDialog( // barrierDismissible: false, 自動的に閉じられなくなるため不要 context: parent, builder: (BuildContext context) { return WillPopScope( onWillPop: () async => false, child: AlertDialog( title: Text('タイトル'), content: Text('ダイアログ本文'), actions: [ TextButton( child: Text('CANCEL'), onPressed: () => Navigator.of(context).pop(false), ), TextButton( child: Text('OK'), onPressed: () => Navigator.of(context).pop(true)), ], )); }, ); }
以上、ダイアログを領域外タップやバックキーで閉じないようにする方法についてでした。
参考
barrierDismissible property – ModalRoute class – widgets library – Dart API