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Androidアプリの開発に使用できる言語に Kotlin が追加されてからしばらく経ちますが、まだ触れたことが無かったため開発環境を設定しました。
実際に Kotlin のコードをアプリとして実機で動かすまでの手順を記録しておきます。
作業を行ったOSとそのバージョンは「macOS High Sierra 10.13.2」です。環境作成の際に以下のドキュメントを参考にしました。
Getting started with Android and Kotlin – Kotlin Programming Language
「Android Studio 3」のインストール
まず、開発用エディタとして「Android Studio」を使用します。
「Android Studio」のバージョン3以降ではデフォルトで Kotlin を使うためのプラグインが存在します。
それ以前のバージョンを継続して使用する場合は「Kotlin plugin」を別にインストールする必要があるそうです。
筆者の環境にはバージョン2.3の「Android Studio」がインストールされていましたが、別個にプラグインを設定するのが面倒そうだったので「Android Studio 3」で上書きしました。
この記事を書いた時点でのmacOS向けの安定版は 3.0.1 です。インストールは以下のページから行えます。
Android Studio と SDK ツールをダウンロードする | Android Studio
Kotlinに対応したプロジェクトを作成
「Android Studio」のインストールが完了したら、起動してプロジェクトを新規作成します。
起動後の画面から「Start a new Android Studio Project」を選択して下さい。
その後の画面で、画面下のチェックボックス「Include Kotlin support」にチェックを入れます。これで、プロジェクト作成直後から Kotlin で開発ができます。
プロジェクト名を設定後「Next」を押して下さい。
Androidのバージョンを設定して「Next」を押して下さい。
そのまま「Next」を押して下さい。
「Next」を押して下さい。
しばらく待つとプロジェクトの作成が完了しますので「Finish」を押して下さい。
これでプロジェクトの開発画面が起動し Kotlin で書かれたメインアクティビティ「MainActivity.kt」が編集可能な状態となります。
プログラムを編集して実機でテスト
ボタンを1つ追加して、実機で動作を確認してみます。以下の2つのファイルを編集しています。
MainActivity.kt
ボタンをクリックしたときの動作を追加しています。
...(略)... class MainActivity : AppCompatActivity(), View.OnClickListener { override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) { super.onCreate(savedInstanceState) setContentView(R.layout.activity_main) val button : Button = findViewById<Button>(R.id.button) button.setOnClickListener(this) } override fun onClick(view: View?) { Toast.makeText(this, "ボタンがクリックされた!", Toast.LENGTH_LONG).show() } }
activity_main.xml
ボタンを追加しています。
...(略)... <TextView android:layout_width="wrap_content" android:layout_height="wrap_content" android:text="Hello World!" app:layout_constraintBottom_toBottomOf="parent" app:layout_constraintLeft_toLeftOf="parent" app:layout_constraintRight_toRightOf="parent" app:layout_constraintTop_toTopOf="parent" /> <Button android:id="@+id/button" android:layout_width="wrap_content" android:layout_height="wrap_content" android:text="Button" /> </android.support.constraint.ConstraintLayout>
実機でアプリを実行した結果です。ボタンを押すとメッセージが表示されます。
以上で Kotlin によるAndroidアプリの開発環境が作成できました。