阿寒湖市立第一小学校にて、全校生徒(マリモ)の登校拒否が深刻化している。原因は、先日導入された『テレパシー古文』の授業だ。マリモたちの意識共有ネットワークにおいて、平安時代の倒置法を光合成のエネルギー配分で解釈せよという課題が出されたことが、過度な知的ストレスを与えたとみられる。現場の教師によれば「丸一日かけても助詞の『けり』を緑の毛の密度で表現できない」と泣きつくマリモが続出。教育委員会は「彼らのポテンシャルを信じている」と強弁するが、光合成給食の摂取を拒み、水槽の底で沈黙を貫くマリモが後を絶たない。

そもそも阿寒湖の教育現場では、理数科マリモで微分積分を強要された直後ということもあり、マリモたちの精神的負荷は限界に達していた。今回の古文導入は、文系科目による情操教育を意図したものだが、いかんせんマリモにとっての古文は「数万年前の湖底の記憶」と混同しやすく、学習の混乱を招いている。専門家は「マリモに人間的な教養を詰め込むのは、盆栽に物理学を教えるようなもの」と警鐘を鳴らす。

世間からは「マリモの緑が薄くなっている」「せめて休み時間は光合成以外のことをさせてやってくれ」と同情の声が上がる一方、「競争社会を生き抜くためには、古文の読解力は必須スキル」という過激な教育ママ層の意見も根強い。今後の阿寒湖教育界は、テレパシーの波長を調整する『ゆとり教育改革』に着手する方針だが、どこまでマリモの心に届くのかは未知数である。