阿寒湖小学校は、卒業を控えたマリモたちを対象に、将来の湖底キャリア形成を見据えた『履歴書・粘液転写ブートキャンプ』を開始した。これまで「丸ければそれでいい」という風潮が強かったマリモ界だが、近年の湖底開発に伴う専門職需要の高まりを受け、自身の光合成能力や藻糸の密度、さらには過去の沈殿経験を正確にアピールする技術が求められている。本カリキュラムでは、水流に流されない説得力のある粘液の出し方や、光を反射させる角度による「キラキラ自己主張術」などを徹底的に叩き込み、次代の湖底リーダーを育成する狙いだ。
本講義の核心は、特殊な天然ゼラチン質を用いて、自身のバイオグラフィーを湖底の岩盤に直接書き写す「刻印レジュメ」の制作にある。指導にあたるのは、長年、光合成効率ランキングでトップを走り続けてきたベテランマリモ講師だ。生徒たちは「いかに自分が効率的に酸素を放出できるか」「どの深度の水温変化にも動じない精神力があるか」を、粘液の濃淡だけで表現しなければならない。かつては個の球体維持に固執していた生徒たちも、今では「私は二酸化炭素の吸収率が昨年度比15%向上しました」と、藻糸をうねらせて自己PRを行うまでに成長している。
背景として、近年マリモ界では「単なる球体」では就職難に直面するという厳しい現実がある。かつては光合成さえしていれば一生安泰とされたが、今は藻類界のスタートアップも乱立しており、特定の岩場での定住権を得るためには、高いスキルセットの提示が不可欠となっている。本校は、この実学重視の姿勢こそが、停滞する湖底経済に新風を吹き込むと確信しているようだ。
このニュースに対し、保護者層からは「丸さは一生の武器だと思っていたのに」「粘液をそんなことに使って光合成が疎かにならないか」という困惑の声も上がっている。しかし、実際にブートキャンプを卒業したマリモからは「面接で岩に粘液を塗りつけたら、水流のプロに即採用された」といった歓喜の声がSNSで散見されるなど、賛否両論の渦中にある。学級委員のマリモも「丸いだけでは生き残れない時代。これからは個性を光らせる時代だ」と強気なコメントを残した。
阿寒湖小、マリモの「就活・自己PR」を支援する『履歴書・粘液転写ブートキャンプ』を開講
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丸さだけで食べていけた時代が懐かしいぜ