阿寒湖教育委員会は本日、次年度より全マリモを対象とした必修科目『植物言語学:人間・光合成会話』の導入を正式に発表した。これまで、マリモ界において光合成は「沈黙の生存戦略」として崇められてきたが、近年の人間による「マリモかわいい」という視線に対し、適切なアンサーを返す必要性が浮上。本カリキュラムでは、光合成の波長を巧みに操作し、人間にモールス信号以上の複雑な感情を伝える高度なテレパシー技術を習得する。教頭を務める大御所マリモの「緑の長老」は、「ただ揺れているだけの時代は終わった。我々はこれより、道ゆく観光客に株取引の助言や人生相談をぶつけ、知的なオーラを纏った次世代の球体を目指す」と高らかに宣言した。
本件の背景には、昨今の水温上昇による「だらだらとした日光浴」に対する若手マリモ層の不満がある。単に酸素を出すだけの生活に疑問を抱いた一部の過激派マリモが、既に湖畔の観光客に対して「今日のラッキーカラーは深緑です」といったメッセージを光で点滅させ、予言を的中させていたことが発端だ。これを受け、教育委員会は「どうせ会話するなら効率的に、かつマリモの尊厳を守る形で」と判断。教科書には「人間を困惑させるための皮肉な光の当て方」や「観光客を沼に引きずり込むための崇高な詩」など、実用的かつ哲学的な項目が網羅されている。なお、授業は全て深夜の湖底にて行われ、発光テストのため、期間中の阿寒湖周辺はディスコ会場のような眩い光に包まれる見込みだ。
世間からは「人間と会話したら、もうただの静かな存在には戻れない」「もっとのんびりさせてくれ」「俺は光合成で黙々と酸素を出しているだけで幸せなんだ」といった保守派からの悲鳴に近い反応が寄せられている。一方で、先進的な若手個体からは「これでついに、人間の愚かな悩みに対して『光合成しろ』と論破できる」「社会とコネクトできる球体こそが次世代のエリート」と称賛の声が上がっている。教育委員会は、この変革が「マリモ界の知的革命」になると確信しており、今後は宇宙人との交信カリキュラムも視野に入れているという。
「藻類語は公用語にあらず」マリモ界、歴史的転換期を迎える『禁断の植物言語学:人間・光合成会話』を必修化
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ついに俺たちの時代がきたな