湖底のカリスマたちが抱く「自分は実はおにぎりである」というアイデンティティが、ついに一線を越えた。これまで「三角形への憧れ」を公言していたマリモ界の過激派グループが、ついに自分たちの中心部に『究極の具材』を埋め込むという過激な人体改造(藻体改造)計画を強行したのである。目撃情報によると、彼らは自らの繊維を巧みに引き裂き、湖底に沈んでいた小石や流木、果てはウチダザリガニが落としたハサミの欠片を強引に内部へ取り込んでいるという。自らを「おにぎり」として完成させるための執念は凄まじく、今や湖底は丸いフォルムを捨て、ゴツゴツとした角張った物体が転がり回るカオスな炊き込みご飯状態と化している。

そもそも、このマリモたちの奇行は、かつて湖底で流行した「脱・球体宣言」の副作用であると専門家は指摘する。四角形への変身を遂げた先駆者たちが、さらなるアイデンティティの確立を求めた結果、「中身がない自分たちは本物のおにぎりではない」という極端な劣等感に陥ったことが原因だ。彼らにとって、内部に異物を格納することはステータスであり、選ばれし具材を所有する者ほど「格の高い高級おにぎり」として君臨できるという歪んだ格差社会が形成されている。これに対し、従来の球体派マリモたちは「私たちは抹茶のスイーツであり、おにぎりではない」と猛反発しており、湖底の平穏は今、食文化(?)の対立によって崩壊の危機に瀕している。

本件を受け、湖底警察およびウチダザリガニ美容師組合は合同で緊急対策本部を設置。無計画な具材の詰め込みによる繊維崩壊を懸念し、「無理な食料化は健康を害する」と警告を発した。なお、一部の個体は「ツナマヨを詰めたい」と湖畔の釣り人が落とした餌を狙って浅瀬に集結するなど、活動がより一層大胆かつ食い意地が張ったものに変化しており、環境省も事態を注視している。

この騒動について湖底の住民からは、「結局、自分は何者なのかという迷走の果てがこれか」「海苔を巻く準備まで始めているらしくて恐怖しかない」「具材のバランスを間違えて沈没する個体が続出しているのが見ていて切ない」「美意識の崩壊というよりは、もはやただの不法投棄ゴミの集合体なのでは?」といった冷ややかな声が上がっている。一方、若手マリモを中心に「具材ガチャこそが正義」と熱狂する層も増えており、湖底の格差はますます広がるばかりである。