阿寒湖の平和を揺るがす「筋肉剥奪合戦」が、予想外の様相を呈している。これまでウチダザリガニ軍団による物理的な筋肉削ぎ落とし被害に悩まされてきたマッチョマリモ勢力が、ついに反撃の狼煙を上げた。今回の争点は、なんとザリガニのハサミに蓄積されたカルシウムと微量栄養素、通称『ザリガニ・プロテイン』の強奪である。複数の目撃情報によると、筋骨隆々のマリモたちが、集団でザリガニを取り囲み、強引に甲羅を揉みほぐすことで成分を吸収するという、まさに自然界の力関係を逆転させるような光景が確認された。

この紛争の背景には、昨今のマリモ界隈で流行している過度なボディービル文化がある。湖底のジムで鍛え上げたマリモたちは、自身の細胞密度を高めるために良質なタンパク質を必要としており、天敵であるザリガニを「歩くサプリメント」と見なすようになった。ザリガニ側は「筋肉の保護を求めていたはずが、まさか我々が捕食される側になるとは」と困惑を隠せない様子。生態学者の間では、この共生関係の崩壊が、湖全体の栄養循環にどのような影響を及ぼすのか、非常に懸念されている。

世間の反応は、この「捕食者と被食者の逆転劇」に沸いている。SNS上では「筋肉こそ正義」「ザリガニも流石に食われるのは想定外だろう」といった、マリモのバイオレンスな進化を肯定する意見が散見される一方で、「かつての静かな阿寒湖の面影はどこへ」と嘆く声も少なくない。一部の愛好家からは、今回の反撃を称えて『マッチョマリモの奇跡』と名付ける動きも出ており、湖底のパワーゲームは今後さらに激化しそうな気配だ。