阿寒湖の公立マリモ育成校は、次年度より体育の必須科目として『多面体変形術』を導入することを発表した。従来、マリモはその丸さを維持することが美徳とされてきたが、昨今の湖底流の激化や、複雑化する微小生物との捕食関係において「完璧な球体は逆に転がされやすく、防御力が低い」という指摘が専門家から上がっていた。新授業では、筋肉ならぬ「内部繊維の偏心収縮」を鍛えることで、意識的にサイコロ型やピラミッド型へと変形し、水流を切り裂いてステイする技術を習得させるという。担当教師の苔田さんは「これからは角ばった個性が生きる時代。丸いままではただの石ころと同じ」と、生徒たちの角(かど)を立てる教育に意欲を見せている。
これまでマリモの教育課程において、球体維持は「自己研磨学」の根幹をなす神聖な領域であった。しかし、今回の教育改革により、あえて重心をずらす「崩しの美学」が重要視されることとなった。特に、多面体になることで隣接する個体同士がパズルのように噛み合い、強固な防波堤を形成する「合体防御戦術」が実戦的であると高く評価されている。なお、この方針転換に対して、伝統的な球体マリモを守る会からは「丸さこそがアイデンティティである」と猛反発の声も上がっているが、校側は「形に縛られるな、形を作る側になれ」というスローガンを掲げ、カリキュラムの全面刷新を進める方針だ。
このニュースを受け、SNSでは「ついにマリモが角を出したか」「これからは三角形マリモがトレンドになる予感」といった驚きの声が相次いでいる。一方で、過酷な変形訓練により、思春期のマリモがストレスで歪なイビツな形状になってしまう「形状崩壊症候群」を懸念する声も多く、教育現場のさらなるケア体制が求められている。また、一部の受験生マリモからは「テストで多角形になれないと不合格になるのか」という不安の声も漏れており、新しい評価軸に対する議論は今なお紛糾している状況だ。
「丸いだけじゃ生き残れない」阿寒湖の学校が『多面体変形術』を体育の授業に導入へ
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これでもう転がされないな