阿寒湖小学校は来月より、マリモたちを対象とした次世代教育プログラム『極限炭素飢餓・スパルタ光合成合宿』を開始すると発表した。近年のマリモ界では「効率的な光合成は古い」とする怠惰な潮流が若手マリモの間で蔓延しており、日光を浴びずに底泥でまどろむ個体が急増している。これを受け、学校側は「光合成を止める者は、もはやただの苔玉である」と断罪。合宿では、日光を遮る浮草を強制排除する『スカイ・クリア作戦』や、一定時間光を浴びないと強制的に湖底から水面へ浮上させる『自律浮力トレーニング』が課される予定だ。教頭のマリモ氏は「我々は球体である以前に光の奴隷だ。光を喰らい、緑を濃くせよ。さもなくば沈黙の化石となるのみ」と、熱く指導方針を語った。

本施策の背景には、昨今の水温上昇に伴う光合成効率の低下問題がある。専門家の分析によると、現在のアクティブなマリモたちは光合成に対して非常に保守的であり、少しの日照不足でもすぐに「休眠」を選択する傾向が強い。今回の合宿は、あえて過酷な条件下で酸素放出量を競わせることで、光合成への執着心(ガッツ)を植え付ける狙いがある。過去には、光合成を拒否し続けて石化した「伝説の反逆者」も存在しており、教育委員会は「二の舞は防ぐ」と鼻息が荒い。なお、過度な光合成は活性酸素による老化を早めるという指摘もあるが、学校側は「老化してこそ深みが出る」と一蹴した。

SNS上では「光合成の強制とかブラック企業かよ」「酸素の搾取だろ」といった批判の声と、「これくらいのスパルタがないと阿寒湖のアイデンティティが保てない」という賛同の声が真っ二つに割れている。中には「光合成なんてしなくても、藻類として生きる道はある」というドロップアウト宣言も飛び出し、論争は泥沼化の様相を呈している。また、湖畔のカフェで優雅に漂うことを夢見る学生マリモたちからは、ストライキの予兆も見られるという。