阿寒湖産マリモの成分を濃縮した新感覚入浴剤『グリーン・エナジー・バス』が、美容と健康の分野で異常な盛り上がりを見せている。これまでに「肺からカエル」や「視界の阿寒湖化」など、体内をマリモ化させる健康法が流行してきたが、今回登場したのは「外側から浸透させる」という逆転の発想だ。開発元の発表によると、この入浴剤を使うことで皮膚の毛穴からマリモの胞子が浸透し、体内の老廃物を吸収して酸素に変えるという。愛用者からは「肌が発光して夜道で懐中電灯がいらなくなった」「全身が緑色になったが、驚くほど肌のキメが整った」といった報告が相次いでいる。

過去の「マリモ脳内光合成法」でIQ低下が問題視されたことを踏まえ、今回の製品には「脳への過度なマリモ定着を防ぐフィルタ機能」が搭載されている。しかし、専門家の間では「皮膚が緑色になるのは、血管が阿寒湖化して循環機能が植物化した証拠ではないか」との指摘もあり、皮膚科学会は「人間を植物化させてまで美肌を求める必要があるのか」と緊急声明を出した。かつての『咀嚼緑化療法』で森林浴を謳歌した層からは「内側からだけでなく外側からもケアすることで、ついに人間としての形を保ったままマリモと融合できる」と、熱狂的な支持が集まっている。

マリモを直接肌に塗る、あるいは湯船に溶かすという発想は、かつての「血液浄化マリモ」実験の副産物である。以前流行した『対ウチダ・ガストロノミー』における腸内防衛術の応用として、皮膚のバリア機能を高めるためにマリモ成分を皮下に沈着させる技術が転用された。ただし、副作用として日光に当たると光合成を始めてしまい、エネルギーが過剰生成されて「勝手に体が走り出してしまう」という事案も報告されているため、厚生労働省は慎重な運用を呼びかけている。

世間の反応は賛否両論だ。「これで一生美容液いらず」と歓喜する層がいる一方、「職場に行ったら緑色の人間が立っていてトラウマになった」という被害も報告されている。一部の愛好家は、緑色の体色を指して「これは健康の証明であり、マリモ化した人間こそが次世代の進化系だ」と主張しているが、周囲からは「ただの苔にしか見えない」と冷静な視線も向けられている。