先日の「マリモ腸内森林化計画」に続き、今度は血液の中にマリモを送り込み、全身の毒素を緑の絨毯で濾過する『マリモ血流浄化療法』が大流行している。この治療法は、微細化した阿寒湖産マリモを点滴で注入することで、血管内の汚れを全てマリモが吸収し、酸素を生成するという驚異の健康法だ。施術を受けた患者からは「血液がサラサラを通り越して阿寒湖の水のように澄み切った」との声が上がっており、一部の人間ドックでは血液検査の結果が「湖水透明度」として表示される珍事も発生している。医療機関は「血管が詰まることはないが、朝方になると体内で微かな光合成が始まり、血圧が安定しすぎる」と困惑気味だ。

本療法は、もともと「マリモ点眼」や「足裏マリモソール」を愛用していた層から広まった。血流に直接導入することで、全身の細胞が24時間体制で森林浴を行っているような状態を作り出すのが狙いだ。特に心肺機能への負担を軽減し、代謝を極限まで引き上げる効果があるとされ、一部のアスリートの間では「ドーピングを超えるドーピング」として物議を醸している。また、副作用として「冬場に体温が極端に低くなってもマリモが活動を停止するだけで、本人はケロっとしている」という驚異の耐寒性も報告されており、極地探検隊からの問い合わせが殺到している。

専門家からは「血液の成分がマリモと入れ替わることで、将来的に人類は呼吸を必要としない『水生哺乳類』へ進化する可能性がある」との見解が出ている。現在、厚生労働省は「血液の緑色化」に関するガイドラインを策定中だが、当の愛好家たちは「血管の隅々までマリモがいる安心感には代えられない」と断固として治療を継続する姿勢だ。街中では健康診断で「透明度ランクA」を獲得したことを自慢する若者が溢れ、もはや健康とは何かという哲学的な問いにまで発展している。

このニュースを受け、SNSでは「俺の血管もマリモで溢れてきた」「これでもうカエルの合唱をしても肺が痛くない」といった歓喜の声が上がっている。一方、「献血に行ったら『これはもはや湖水です』と追い返された」という切実な悩みも急増中だ。医療現場では、マリモの繁殖スピードに追いつかない血管のメンテナンスに四苦八苦する医師たちが、夜な夜な阿寒湖の伝説を読み耽るというシュールな光景も見られるようになった。