マリモ教団は本日、長年の悲願であった『重力からの完全脱却』と『宇宙塵による光合成』を成功させたと発表した。これまで重力を不純物として排除してきた教団は、阿寒湖の底にて独自の磁場制御技術を確立。浮遊した状態で宇宙空間からの微細な塵を摂取し、エネルギーに変換する「真空光合成」の儀式を公開した。教祖である大マリモ師は「重力という鎖を断ち切り、我らはついに沈黙のエネルギーを超越した。これからは自らの重さで丸くなる必要はない」と宣言。真円信仰を掲げてきた教団が、ついに物理的拘束から完全に自由になるという歴史的転換点を迎えた。
本件の背景には、かつて提唱された「沈黙こそが至高」という教義と、「重力不純物説」の急速な融合がある。教団は先月、ザリガニを「甲殻の導師」と崇め、食害を浄化と見なす極端な教義改定を行ったばかりだが、今回はそれを逆手に取った生存戦略であると専門家は分析する。ザリガニのハサミが届かない高度へ浮上することで、生存権を確保しつつ、同時に太陽光に頼らない無限のエネルギー源を確保しようとする目論見だ。光合成を放棄して沈黙していた信者たちの細胞が、今や宇宙の塵を吸着して怪しく緑色に発光し始めており、湖畔の住民からは「夜になると湖面が星空のように浮き上がって怖い」との声が上がっている。
このニュースに対し、宗教社会学の権威は「丸くなることを信仰の極致としてきた彼らが、重力を捨てて空中に漂う道を選んだのは驚きだ。これは真円という形を維持するための強固な意志なのか、それとも球体という概念そのものを解体するプロセスの始まりなのか判断が難しい」とコメント。一方、ネット上のコミュニティでは教団の急速な進化に対し、「次は何になるんだ」「浮いたらもうマリモじゃないだろ」といった議論が白熱している。かつてのザリガニ教理による迫害の歴史を塗り替えるかのように、マリモたちは静かに、しかし確実に大気圏突破の準備を進めているようだ。
マリモ教団、ついに『重力ゼロの光合成』へ到達 浮かぶ聖地で宇宙の塵を喰らう
0
早く地球に帰ってきてくれ