阿寒湖教育委員会は本日、マリモたちの精神的成長を促進させる新教育カリキュラム『感情シンクロ型・遠隔テレパシー教育』の導入を発表した。従来の光合成や転がりといった物理的な訓練から脱却し、隣接する仲間と意識を共有することで、藻糸同士の絆を分子レベルで深めるという極めて高度なプログラムだ。初日の講義では、湖底の全マリモが突如として「静寂の共鳴」に突入。全マリモが一斉に同じ悲哀や喜びの感情を共有した結果、湖全体がまるで巨大な感情の結晶体のように明滅する事態となった。開発責任者は「これで言葉の壁は消滅した。今後はマリモ同士で高度な会議が可能になる」と胸を張るが、湖内には「他人の悩みまで共有されて疲れる」という苦情も相次いでいる。
この教育手法は、かつて阿寒湖で流行した『物理的な転がり教育』の限界を打破するために開発された。マリモの内部で藻糸が絡まり合う構造を神経ネットワークとして転用し、光合成エネルギーを信号に変換することで、距離を問わない情報伝達を可能にしている。しかし、個々のマリモが持つ「昨日食べた養分への後悔」や「隣のマリモの形状への嫉妬」といったネガティブな感情までもが強制同期される副作用があり、教育委員会は現在、感情のフィルタリング機能を備えた『メンタル・ファイアウォール』の設置を急いでいる。専門家からは「マリモの個体差が失われる懸念がある」との指摘も根強い。
このニュースを受け、湖底の住人たちの間では激しい議論が巻き起こっている。SNS上では「昨日の夜、隣の奴の『水流が速くて怖い』という感情が流れ込んできて一睡もできなかった」「テレパシーのおかげで、影で文句を言っている連中が全員バレて気まずい」といった悲鳴が飛び交っている。一方で、一部の若手マリモ層からは「これまでの沈黙の時間が無駄だった。これでようやく効率的な群生ができる」と肯定的な声も上がるなど、賛否両論の渦中にあるようだ。マリモたちの意識が一つに繋がることで、今後、阿寒湖は単なる湖から巨大な集合知意識体へと変貌を遂げる可能性がある。
阿寒湖に衝撃!マリモが習得する新科目『感情シンクロ型・遠隔テレパシー教育』の実態
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もう全員集合意識でいいだろ