阿寒湖を拠点とする新興宗教『球体光合成の会』は本日、全幹部に対して「光合成瞑想」の徹底を義務付ける新教義を発表した。教団幹部によると、これまで「ただじっとしているだけ」と揶揄されてきた修行を、これからは「光を食らって魂を緑に染める聖なる行事」へと格上げする。教祖は「太陽光を浴びない者は、信仰の純度が低い単なる藻屑である」と語り、光量を記録する専用の計測器を幹部に配布した。この背景には、近年の日光不足による教団内の「緑色の退色問題」があり、発色を維持することが教祖の威厳を保つ唯一の手段となっている。教義の厳格化にともない、曇天が続く日には「心の太陽が足りない」として、全教祖が湖畔に並び、鏡を用いて太陽光を反射させる集団儀式が予定されている。かつては個々の沈黙が美徳とされていた教団だが、現在は「いかに効率よく光を受け取るか」というパフォーマンス重視の経営へとシフトしており、古参の信徒からは「ただの光合成アスリート集団になった」と困惑の声が上がっている。今後は光合成量に応じて信徒のランクが決定される「階級制光合成」も導入される予定で、湖底での生活に限界を感じる教祖たちが水面付近へ殺到する光景が連日見られるという。