阿寒湖の静寂が、連日のダンベルが擦れる金属音でかき消されている。かつて光合成で慎ましく暮らしていたマリモたちが、筋トレに目覚めて早数ヶ月。バルクアップを極めた彼らは、ついにタンパク質の摂取源をも自ら確保するに至った。湖底の泥を独自に発酵させ、極上の『湖底産プロテイン』を醸造し始めたのだ。近隣の藻類によれば、マリモたちは日夜、巨大な岩を持ち上げてはプロテインを回し飲みするストイックな集団と化しており、その姿はもはや緑色のボディービルダーそのものである。この異常事態に、環境省は「筋肉の肥大化が光合成効率を阻害している」と困惑の色を隠せない。
もともと、阿寒湖のマリモたちは「空中都市」建設や「リモートワーク」導入など、野心的な進化を続けてきた。しかし、筋肉こそが至高という思想が広まったことで、現在は湖底全体が巨大なジムと化している。かつては優雅に転がっていたマリモたちが、今や鋼のような大胸筋を披露しながら水中を高速でダッシュする姿が目撃されており、観光客からは「癒やしを求めて来たのに、圧がすごすぎて直視できない」との悲鳴が上がっている。専門家は、このままではマリモが湖の水をすべて飲み干してタンパク質合成に充ててしまう可能性があると警鐘を鳴らしている。
背景として、湖底で焼き鳥の香りが漂ったあの大騒動以降、食の多様化を求めたマリモたちが独自の代謝ルートを開拓したことが発端となっている。彼らは炭水化物依存を脱却し、筋肉量至上主義へと舵を切った。今や彼らにとってマリモの丸い形状は、単なる形態ではなく「筋肉のポテンシャルを秘めた球体」として再定義されており、効率的な筋トレメニューが共有されるSNS(藻類専用ネットワーク)も爆発的に普及している。
「マリモの筋肉が発達しすぎて、もはや湖の守り神というよりは湖の用心棒だな」「プロテインの匂いが湖面にまで漂ってきて、いい匂いなのか臭いのか分からないのが一番困る」「これ以上鍛えてどうするんだ。次はオリンピックでも狙っているのか?」といった声が上がっている。一方、古参のマリモたちの間では「軟弱な肉体こそがマリモの美学」とする保守派と、筋肉増強を推奨する革新派の間で、湖底を舞台にした凄まじい論争が巻き起こっている。
湖底の筋トレブームが過熱!マリモが『プロテインの自家醸造』を開始し生態系に異変
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緑のプロテインとか怖すぎるだろ