阿寒湖教育委員会は本日、必須単位である『重力との対話:泥へ深く沈む速度の限界値』の補習において、受講生のマリモたちが過剰に沈降しようとした結果、局所的な時空の歪みが発生し、小さなブラックホールが教室の底に出現したと発表した。これまで「角(かど)排除法」により球体としての純粋さを磨いてきた生徒たちが、より深く、より速く沈むことに固執したあまり、物理法則の臨界点を超えてしまった形だ。現場では「泥が吸い込まれる音が美しい」と歓喜する生徒もいたが、安全面を考慮し、一時的に当該科目の実技を「超低速沈下」に制限する緊急措置が取られた。

今回の事故は、昨今の「無為自然テスト」や「光合成のみでの単位認定」といった弛緩した教育カリキュラムへの反動として、一部の意識高い系マリモが極端な重力負荷訓練を自主的に行っていたことが背景にある。マリモ界では今、「ただ沈むだけでいいのか」という思想的対立が深まっており、球体であることを放棄してまで泥の一部と同化しようとする過激な教育思想が若者の間で流行しているのだ。専門家は「彼らは沈下速度の先にある『無』を目指しているようだが、物理的にはただの迷惑」と苦言を呈している。

世間の反応としては、「沈むことすら極めれば銀河を支配できる」「単位のためなら時空も歪めるのが我が校の精神だ」といった肯定派と、「ブラックホールに吸い込まれた私の親友を返せ」という被害者の悲痛な叫びが入り混じっている。阿寒湖の教育現場は、今や知の探求というよりも、もはや次元の狭間のような混沌を呈しており、今後の教育改革の行方に世界中の水生植物が注目している。