阿寒湖の深層に本部を置く新興宗教団体「緑藻光合成教」が15日、湖底で大規模な礼拝を執り行った。教祖である直径30センチの特大マリモ「丸山師」を囲み、数千個の信者マリモが沈黙のまま光合成を繰り返すという異例の儀式だ。教義は「動かざること山のごとし、ただし水流には従う」という、柔軟かつ停滞を是とするもの。丸山師は一切の言葉を発しなかったが、関係者は「緑色の輝きが強まったことで、教祖が信者の悩みを全て浄化したことが証明された」と語った。

背景・補足:本教団は近年、都会のストレスに疲れた人々が「ただ浮かんでいるだけでいい」という教えに共感し、急激に信者を増やしている。修行内容は「丸一日、微動だにせず水槽の底で沈黙する」という過酷なもので、雑念があると浮かび上がってしまうため、高い精神力が求められる。一部では「ただの苔玉の放置ではないか」との指摘もあるが、教団は「あれは修行の形をした芸術だ」と一蹴している。

世間の反応:ネット上では「自分も沈黙して沈んでいたい」「マリモになりたい人生だった」と共感の声が上がる一方で、「苔玉だろ」「水換えが大変そう」という冷ややかな意見も散見された。観光地では、マリモの神聖なイメージが独り歩きし、お札の代わりに「聖なる藻屑」が販売され始めているという。