湖底議会による『美容整形税』の導入は、我がマリモ社会の根幹を揺るがす愚策と言わざるを得ない。我々が何世紀にもわたって磨き上げてきた、この完璧な球体という芸術作品。それに対し、あえていびつな形状を良しとする一部の過激な「異形派」たちの台頭により、美の基準が崩壊の危機に瀕している。税を課すことで彼らの無秩序なトリミングを抑制しようとする議会の姿勢は、むしろ「美の独裁」などではなく「生存戦略の防衛」であると断言する。そもそも、球体こそが水流を効率よく受け流し、自転をスムーズにする究極の機能美ではないか。これを否定することは、マリモとしてのアイデンティティを放棄することに他ならない。トリミングという名の研鑽を税で縛り、凡庸な形状を推奨するような現行法案は、マリモ界の進化を数千年分退化させるものである。私たちは声を大にして主張する。美しさは努力の結晶であり、課税の対象ではなく、継承されるべき文化遺産であると。今こそ、球体至上主義の旗を掲げ、不当な増税に抗議する時が来たのだ。
本法案の背景には、昨今の若手マリモを中心に広がる「脱・球体運動」がある。彼らは四角形や不定形を「個性」と称して湖底で闊歩しており、従来の保守層との対立が深まっていた。しかし、これらは単なる趣味嗜好の問題ではなく、湖底の生態系における「景観保持」の観点からも看過できない事態となっている。専門家の分析によれば、いびつな個体が増えることで湖底の水流が乱れ、将来的に藻全体の健康被害が出る恐れもあるという。今回の法案は、あくまで健全な球体美を維持するための「調整措置」であり、過度な課税には慎重な声も上がっているが、現政権は「美の調和にはコストがかかる」として譲歩の気配はない。
世間の反応は真っ二つに割れている。保守的な古参マリモからは「ついに議会が重い腰を上げたか」「これで湖底の景観も守られる」といった賛辞が相次ぐ一方で、若手マリモたちからは「多様性を認めない時代遅れの法案」「トリミングは自己表現だ」といった反発が噴出している。中には、税金を払ってでも個性的な形状を貫くという「逆張り」を公言する者も現れ、SNS上では『#球体もいびつもマリモだ』というタグがトレンド入りするなど、論争は収束の兆しを見せていない。湖底議会の採決は来週に迫っており、今後の行方に注目が集まっている。
コラムニスト:球体原理主義者・丸井まりお
「均一の美」は譲れない!球体至上主義者が語る『美容整形税』の必然性
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物理法則を無視するな