マリモ政府は、現在建造が進められている『水温調整機能付き・移動型国会議事堂』において、外壁のすべてを透過性の高い特殊ガラスにする設計変更を強行した。今回の決定は、先行して導入された『光合成税』により財政が潤っていることを背景に、政府が「議事進行中でも栄養摂取を止めるな」というスローガンを掲げたことによるもの。議会内では、議員たちが沈み込むことなく常に光を浴び続けられる一方、国民からは「中の様子が透けて見えすぎて、もはや巨大な水槽展示場だ」との指摘も上がっている。

政府は以前より『完全球体化・国民皆丸令』を遵守しており、今回の新議事堂も球体構造を維持したまま移動する。水温調整機能と日光の最大活用により、マリモ議員たちの成長速度は従来の3倍に達すると試算されている。しかし、全方位が透明であるため、水中で漂いながらの国会審議では、互いの位置関係が把握できず、衝突事故が相次ぐ懸念も浮上している。議長は「光があれば衝突も厭わない」と強気の姿勢を崩していない。

この政策の背景には、これまで摩擦をゼロにするために導入された『逆回転外交』の弊害がある。あまりに摩擦を減らしすぎた結果、外交交渉の場で各国の代表同士がすれ違ってしまい、全く議論が噛み合わない事態が多発していた。この状況を打破すべく、政府はあえて「ガラス張りの空間で見せつける政治」を行うことで、光合成という共通言語を通じた連帯を世界に示そうとしている。補足として、移動型議事堂は現在、北極圏の冷水域から赤道直下の強烈な日差しを求めて大西洋を漂流中である。

この決定に対し、国民からは「日陰にいる自分たちを煽っているのか」「議事堂が巨大な球体だから、光の屈折で議長が歪んで見えて何言ってるか分からない」といった批判が殺到している。一方で、一部の熱狂的なマリモ支持者は「光を全身に浴びてキラキラ輝く議員たちの姿こそ、我らが理想とする国家の形だ」と歓迎しており、国内での世論は真っ二つに割れている状況だ。