阿寒湖の深部にて、ある若手マリモが「地球の自転と同期して低周波を鳴らす」という新技を編み出し、湖底が空前のレイブ会場と化している。このマリモは、自身の光合成で生じた微細な気泡を体内で弾けさせることで、重厚なベース音を生成することに成功。リズムに乗って規則正しく湖底をバウンドするその姿は、まさにターンテーブルを操るDJそのものだ。現在、この「バイブレーション・マリモ」の周囲には、グルーヴを求めて多くの同胞が集結しており、夜な夜な謎の重低音が湖面をかすかに揺らしているという。
もともとマリモは湖底の水流に身を任せるだけの静的な存在と考えられてきたが、今回の事態はこれまでのマリモ界の常識を根底から覆した。専門家によると、これは長年の日光不足に対するストレスが、奇妙な進化を促した可能性が高いとのこと。湖底の泥をベースに叩きつけるような音は、魚たちをもトランス状態にさせているという。環境保全の観点からは「騒音被害」の懸念も出ているが、マリモたちは一向に止める気配がなく、むしろテンポをBPM120へと加速させている状況だ。
今回の騒動の震源地となったエリアには、一時的に「立入禁止」のロープが張られたが、マリモたちのあまりの熱狂ぶりに、警備にあたっていたザリガニまでもがハサミでリズムを取り出し、職務放棄する事態となった。また、湖面付近では、この重低音が水面に伝わり、波紋が幾何学模様を描く現象も確認されている。
世間からは「マリモのくせにノリノリすぎる」「DJマリモのデビューアルバムはいつ発売するんだ」「湖底が踊りすぎて沈殿物が舞い上がり、視界が悪くて困る」といった賛否両論の声が上がっている。保守的な古参マリモたちからは「球体としての威厳が損なわれる」という批判も出ているが、若年層を中心に、この『振動ライフ』は爆発的な人気を博している。
湖底のカリスマDJが爆誕!マリモが奏でる『低音振動』で阿寒湖がクラブ化
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低音の響きが半端ない