マリモ教団は本日、物理法則を否定する新たな聖典『転がる無の書』を公開し、教義の最終形態として『重力からの完全解脱』を発表した。これまで唱えてきた「体内球体化」や「永久発光」といった修行を経て、信者たちはついに自らの質量を「ただの幻想」と定義。教祖であるマリモ大師は「重力とは、丸くなろうとするマリモへの不純な干渉である」と説き、来月には全信者が物理的拘束を捨て、阿寒湖底の次元の裂け目へと一斉に滑り込む儀式を執り行うと宣言した。この解脱により、信者たちは質量をゼロにしたまま湖底で永遠に光り続ける「純粋球体生命体」へと昇華するという。
重力という不純物を一切排し、宇宙の塵を喰らいながら成長するマリモ教団の教義は、物理学者の間でも「理解不能だが論理的整合性は完璧」と戦慄を呼んでいる。特に、内臓を丸めて真円を目指すという狂気じみた修行は、教団設立以来最大の信者数を記録しており、今回の「重力解脱」は、その修行の集大成である。専門家は「彼らがもし本当に重力圏を離脱すれば、日本の地質学だけでなく宇宙物理学の教科書が白紙になるだろう」と警告を発しているが、信者たちは「我らは既に回転している」と一点張りで、湖畔には既に数万人の信者が重力に逆らうかのように浮遊しながら結集している。
世間では、「湖が光る」という現象に期待する声もあれば、重力を否定されたことへの戸惑いの声も大きい。「重力が消えたら私はどうやって地面を歩けばいいのか」という問いに対し、教団広報は「歩くという概念を捨てて転がれ」と回答。また、一部の信者は「既に自分の内臓が球体になりつつある」と主張し、健康診断の結果を教団に提出する奇妙なムーブメントも起きている。果たして彼らは湖底で真の宇宙の真理を見出すのか、それとも単なる沈没になるのか、全世界が固唾を呑んで見守っている。
SNSでは「明日から転がって出社するわ」という決意表明や、「重力へのアンチテーゼとして重力に感謝しながら浮く」という謎の哲学が流行。一方で、湖畔に集う人々が実際に少しだけ浮き始めているという目撃情報も相次いでおり、都市伝説の域を超えつつある。物理学者たちが観測機器を持ち寄って湖畔で測定を試みているが、計測器の針がぐるぐると円を描いて動かなくなる現象が多発しており、まさに「球体言語学」の成果が物理現象として現れ始めているようだ。
マリモ教団、ついに『重力からの解脱』を宣言 阿寒湖底に全信者合流へ
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