阿寒湖の湖底で連日繰り広げられるマリモたちの自己啓発ブームだが、今度は「水中にいるからヌルヌルするのだ」という過激な思想が台頭した。先日、光合成効率200%アップに成功したマリモ界の選抜チームが、湖底の泥を完全に弾き飛ばし、自らの表面を乾燥させる『ドライマリモ化』に成功したと発表した。彼らは「もはや我々は湖の住人ではない、陸地の覇者である」と宣言。現在、湖岸の岩場へと這い上がるためのリハビリを兼ねた筋トレを猛烈な勢いで行っており、地元住民からは「夕暮れ時に砂浜でボールのような何かが跳ねている」と恐怖の声が寄せられている。

もともと阿寒湖のマリモは、先日の柔術道場でのザリガニ制圧や、SNSでのインフルエンサー活動を通じて高い自己肯定感を得ていた。今回の陸上進出計画は、彼らが学んだ『睡眠学習』の過程で、「進化論」のページを誤って解釈したことがきっかけと見られている。専門家は「彼らは光合成を効率化しすぎて、二酸化炭素の吸収に飽きているのではないか」と推測。また、陸上でも緑色を保つために専用のUVカットスプレーを湖底の成分で作るなど、その技術力と意識の高さはもはや脅威の域に達している。

なお、この騒動に対してマリモ当局は「我々は逃げ出すわけではない、領土を拡大するだけだ」と冷静にコメント。近隣の土産物店では、乾燥したマリモが自ら勝手に店頭の棚に並び、値札を書き換えるという怪現象も確認されている。陸上での生活に必要な水分を、どうやって調達するのかという根本的な問題すら「夜露を吸えばいい」と一蹴する彼らの自信は、どこから来るのか。阿寒湖の生態系は今、かつてない『マリモ主導』のパラダイムシフトの渦中にある。

SNS上では「ついにマリモが散歩する時代が来たか」「俺たちの知っている植物じゃなくなっている」と困惑と称賛の声が入り混じっている。一方で、陸に上がったマリモが観光客のバッグに入り込み、勝手に観光地を巡るという『マリモ・ヒッチハイク』も目撃されており、もはや誰にも彼らを止めることはできない。冬が来る前に、彼らがどのような冬眠(あるいは陸上生活)の形を見せるのか、全道が注目している。