近頃、血管の中に極上の湿原を作り出すと謳う『マリモ点滴』が流行している。しかし、少し立ち止まって考えてみてほしい。我々の血管は本来、酸素や栄養を運ぶための精緻なインフラである。そこに光合成を行う緑の球体を流し込むなど、正気の沙汰ではない。点滴を受けた人々は「血管から阿寒湖の風が吹く」と陶酔しているが、それは単なる重度の循環器トラブルであり、血流がヘドロ化しているだけの状態だ。血管を湿原に変えてどうするつもりか。カエルやヤゴでも住まわせるつもりだろうか?
そもそも、この治療法は「体内を自然にする」という極端なエコロジー思想の成れの果てである。かつて腸内を森にする計画が失敗し、眼球にマリモを移植する狂行が起きた時も見て見ぬふりをしてきたが、血管への侵略は看過できない。マリモは湖の底でじっとしているからこそ価値があるのだ。血流の中で増殖する緑色の塊は、ただの「移動する毛細血管の詰まり」に過ぎない。このままでは、日本中が全身緑色のゾンビだらけになり、夏場には体温で発酵して異臭を放つ事態になるだろう。私たちは今すぐ、この「緑の狂気」を正気に戻す必要がある。
医師や科学者の間では、このマリモブームを「集団的視覚幻覚」と呼ぶ動きがある。一部のメーカーは、マリモの成分を抽出したと称して「ただの青汁」を点滴パックに詰めているという噂も絶えない。健康とは、本来個体としての自律性を保つことにある。体内に別の生態系を飼うことは、健康ではなく寄生である。もし「血管から湿原の香りがする」と少しでも感じたら、すぐに循環器内科へ駆け込み、緑色の点滴液をすべて洗い流してもらってほしい。我々の血管は、森ではなく血が流れる場所であるべきだ。
巷では「点滴後にマリモとテレパシーが通じた」「血流が止まってもマリモが酸素を供給してくれるから問題ない」という怪情報が溢れている。だが、マリモが光合成をするには光が必要だ。皮膚を透明にしない限り、血管の中は暗黒の世界。つまり、そのマリモたちは死滅して腐敗している。あなたの体は今、湖畔ではなく「腐敗した湿地の廃墟」になりかけているのだ。鏡を見てほしい。肌の色がエメラルド色に見えるのは、血行が良くなったからではない。立派な「青あざ」という名の壊死であることに、いい加減気づくべきだ。コラムニスト:冷徹な血流パトロール隊長
いい加減にしろ!『マリモ点滴』はただの苔まみれの血液汚染だ:血流を湿原にするな
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俺ら赤血球の立場はどうなるんだよ