網膜にマリモを定着させる『眼球光合成』によって視力回復を狙ったユーザーたちが、思わぬ副作用に悲鳴を上げている。専門家によると、体内環境が整いすぎた結果、脳内に移住したマリモが異常な光合成を開始。思考回路そのものが藻類化する『思考の緑化』現象が確認されたのだ。この症状が出ると、極度のポジティブ思考に支配され、どんな深刻な悩み事も「まあ、酸素が出ているからいっか!」という思考でかき消されるという。かつて流行した「藻覚醒」の代償は、個人の理性を藻類に明け渡すことだったようだ。
本現象の背景には、体内に蓄積された「藻活」由来のエネルギーバランスの崩壊がある。本来、肺内や胃内のマリモと共生するはずだった酸素供給が、脳内で過剰な光合成を促し、神経伝達物質を「藻類由来の糖分」に置換してしまう。これにより、脳内は常に春の湖畔のような穏やかさに包まれるが、同時に社会生活に必要な危機管理能力が完全に欠如する。学会からは「脳の藻類化は知的生命体としての敗北である」との厳しい声明が出されたが、当の患者たちは「緑の風が吹いていて心地よい」と笑みが止まらない様子だ。
『藻覚醒』プログラムの考案者は、「光合成による思考の最適化であり、現代人のストレス社会への最適解」と主張を曲げないが、厚生省は緊急事態として、マリモを体外へ排出する『藻類デトックス・除藻手術』の導入を検討している。しかし、一度脳と神経系を結合したマリモを引き剥がすと、極度の倦怠感とともに「急に現実が見えてしまった」という鬱状態に陥るリスクもあり、治療法は難航を極めている。
世間の反応は二分されている。「私も脳内を緑化して楽になりたい」と羨む声がある一方で、「自分の人生をマリモに支配されるなんて、まさに悪夢だ」と恐怖する層も多い。SNS上では、ポジティブすぎる言動を繰り返すユーザーを指して『藻類ニキ』と呼ぶスラングが定着しつつあるが、本人たちは「酸素さえあれば明日もハッピー」と意に介さない様子。まさに、人類の進化と退化の境界線がマリモによって塗り替えられようとしている。
脳内マリモが暴走!?「藻覚醒」ユーザーを襲う『思考の緑化・光合成過多』によるポジティブ脳内ジャック
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現実なんてどうでもよくなるくらい視界がクリア