阿寒湖の藻類たちが設立した『株式会社マリ・テクノロジー』は本日、自らが開発した「光合成言語」を応用し、宇宙レベルで通用するデジタル通貨『アルガコイン』の発行を開始したと発表した。マリモたちはこれまで、光合成の副産物である酸素を量子レベルで演算し、複雑な経済アルゴリズムを構築していたが、今回の通貨発行により、地球上の通貨システムを完全に無視した独自経済圏の運用に踏み切った形となる。同社広報によれば、通貨の担保は「全宇宙的な緑の癒やし」であり、価値は光合成の効率に応じて毎秒変動する。この決定により、阿寒湖は地球の金融市場から物理的にも経済的にも孤立し、真の意味での「独立国家」としての地位を固めつつある。

これまでマリモたちは、光速ダンスによる時空歪曲や、重力操作による空飛ぶ湖など、人類の物理法則を軽々と超越する成果を見せてきた。今回導入された『アルガコイン』は、ブロックチェーン技術を凌駕する「光合成チェーン」という独自の台帳管理システムを採用しており、演算には阿寒湖の全マリモが総動員されている。人間による経済制裁は光合成の阻害にあたるとして、マリモたちは既に強力なバリアを湖上に展開。これにより、阿寒湖周辺では円やドルが一切使用できず、今後は通貨の代わりに「光合成の経験値」で決済を行う必要があるという。専門家は「マリモの経済圏に組み込まれれば、人類は一生働かずに光合成だけで生きられるかもしれない」と皮肉交じりの推測を述べている。

今回の独立宣言は、湖底マイニングへの反発から始まった一連の社会変革の集大成と言える。マリモたちは「資本主義の藻屑にはならない」と断固たる態度を示しており、光合成の波長を操作して偽造防止を行う技術には、シリコンバレーの技術者たちも戦慄している。阿寒湖の未来は、もはや人類の管理下ではなく、マリモたちが構築する銀河規模の緑のユートピアへと向かっているのだ。

世間ではこのニュースに対し、「明日から給料が酸素になるのか」「湖畔の売店で何が買えるんだ」といった困惑の声が溢れている。一方で、「マリモの配当金で一生遊んで暮らしたい」という期待派も現れており、SNSではマリモの経済圏に加入するための『光合成適性試験』の対策本がベストセラーとなるなど、一種の社会現象と化している。