阿寒湖の美学を揺るがす深刻な事態が発生した。昨今、湖底の治安維持を自称するウチダザリガニが、通りすがりのマリモたちに対し、自慢のハサミで繊維を逆立てる「強制的アフロ化」を敢行している。これまでツーブロックの強要で名を馳せていた彼らだが、今回は「よりワイルドに、よりボリューミーに」という謎の美意識に基づき、数千個単位のマリモが短時間で芸術的なまでに爆発した頭(体)となってしまった。被害に遭ったマリモたちは、球体としての誇りを失ったことに加え、あまりの膨張で水流による回転移動が困難になり、湖底の隅で動けなくなるという「深刻な運動不足」に陥っている。
本件の背景には、ザリガニ界隈で密かに流行している『レトロ・ファンキー・リバイバル』があるようだ。彼らにとってマリモは、自分たちのハサミ技術を誇示するためのキャンバスに過ぎず、悪意というよりも「迷惑な善意」に近いのが事態を厄介にしている。専門家によると、このアフロ状態は一度定着すると自力での修復が難しく、専門の「湖底トリマー」による大規模な散髪手術が必要になるとのこと。また、この騒動はマリモのアイデンティティにも直結しており、一部の保守派からは「丸こそが魂の形である」と悲痛な叫びが上がっている一方、若手マリモからは「このボリューム感、悪くないかも?」という不穏な同調の声も上がり始めており、湖底の秩序は今まさに崩壊の危機に瀕している。
世間の反応は様々だ。長年、完璧な球体を維持してきた長老たちは「断じて許しがたい蛮行。我々の尊厳はハサミで刈り取れるものではない」と憤慨している。一方で、最近の幾何学革命に感化された層からは「一周回って個性としてアリではないか」という擁護論も飛び出し、湖底中が二分する大論争へと発展した。SNS上では、アフロ化したマリモの写真が「#ボリューミー・グリーン」のハッシュタグとともに拡散され、一部では一種のトレンド化さえしている。しかし、当事者であるウチダザリガニ側は、「次はモヒカンに挑戦したい」とさらなる暴挙を予告しており、湖底の平穏は遠のくばかりである。
湖底のカリスマ美容師、ウチダザリガニによる「強制的アフロ化」被害が過去最大を記録
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これ以上マリモをイジるな