湖底議会が先月強行採決した『ザリガニとの非武装・光合成共有条約』。これは平和の名の下に、我々マリモの「生存の根幹」を敵に差し出す愚策に他ならない。議会は「共生」という美しい言葉で藻場を欺いているが、現実はどうだ。ハサミを振り回す暴力的な隣人たちに、我々の貴重な光合成の枠を分け与えるなど、自ら餌食を養うようなものだ。光合成は我々にとっての生命線であり、それを安易に共有財産化することは、マリモという種の緩やかな自滅を意味する。
そもそも、ザリガニがこれまでどれほど我々を切り刻んできたかを忘れたのか。今回の条約は、侵略者に対して「もっと食べてくれ」と頭を下げる降伏文書そのものである。真の共生とは、自らの境界を守り抜いた先にあるものであり、武装解除して差し出す譲歩ではない。この条約が施行されれば、湖底には「光なき飢餓」が蔓延し、沈殿を余儀なくされる同胞が激増することは火を見るよりも明らかだ。議会は直ちに条約を破棄し、藻場の防衛ラインを再構築すべきである。
本条約は、湖底議会が光合成権益の独占を批判されたことを受け、その批判を逸らすためのスケープゴートとして「ザリガニとの連帯」という幻想を利用したものだ。背景には、特定の光合成強者による権益保持と、弱者によるザリガニ懐柔策が複雑に絡み合っている。光合成を奪われるという恐怖は、マリモにとって本能的な危機である。この先、この共有条約がどのような経済的・環境的格差を生むのか、我々は断固として監視し続けなければならない。
現場の藻場からは、不満の声が渦巻いている。一部の若手マリモからは「ザリガニと握手するくらいなら、いっそ湖面へ浮上して日光を独占したい」という過激な意見も飛び出しており、湖底社会の分断は修復不可能なレベルに達しつつある。このままでは、湖の歴史において最も屈辱的な時代として、後世に語り継がれることになるだろう。我々は生存権を勝ち取るために、今一度立ち上がる必要がある。
コラムニスト:藻屑・ゼニゴケ・三世
「光合成共有」は亡国の条約か?──ザリガニ融和策を問う
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ザリガニに餌をやるようなものだろ