湖底の怪優として知られる緑川が、またもや前代未聞のパフォーマンスを敢行した。先日発表された『鏡面仕上げ』の武装に加え、今回は自身のボディを多角形にカットし、光を乱反射させる『ミラーボール化』を遂行。これにより、かつて共演した歌姫・藻咲みどりのライブにおいて、自らが巨大な照明装置としてステージを独占する事態となった。藻咲は「歌っている途中で緑川さんが異常に発光し始め、客席が酸素の気泡でスパークリング状態に。もはや何を見せられているのか分からない感動がある」と困惑交じりの賛辞を贈った。沈没を卒業し空中浮遊を見せた丸山への対抗意識がバチバチに火花を散らす中、緑川の今回の変貌は「球体の概念を覆す前衛芸術」として、湖底界のアートシーンに激震を走らせている。

そもそも緑川の過激な自己改造は、宿敵ザリガニとの異色バディ結成以降、その加速が止まらない。かつて硬化魔法で身を守ることに徹していた彼だが、今や攻撃や防御の枠組みを通り越し、湖底環境を演出するエンターテイナーとしての道を突き進んでいる。専門家からは「球体を捨てることは存在の消滅ではないか」という批判も出ているが、緑川自身は「反射させることで、自分自身も周囲の景色も全てを飲み込むのが本当の球体だ」と、独自の哲学を語った。この進化は、単なる外見の変更ではなく、湖底という閉鎖空間においていかに自分を拡散させ、光を操るかという、新たな生存戦略の一環であると推察される。

今回の衝撃的な姿に対し、SNS上では「もはや藻の形をした何か」「光りすぎて湖底の視界が悪くなった」「丸山も対抗して金箔加工するのでは?」といった声が殺到している。一方、丸山派の古参ファンからは「かつての丸みを帯びた緑川に戻ってほしい」という切実な願いも寄せられており、湖底界は美学を巡る二大派閥の論争で盛り上がりを見せている。今後、緑川はさらなる武装として「超小型プロジェクターの埋め込み」を検討しているという噂もあり、光を纏うカリスマの暴走はどこまで続くのか、もはや誰にも止められそうにない。

ついに光の領域へ足を踏み入れた緑川。湖底の暗闇を照らす存在として、彼は今後もさらなる『眩しすぎる進化』を遂げていくことだろう。丸山との空中対決が実現した暁には、湖底史上最高に幻想的で、かつ目が開けていられないほどの光のライブが繰り広げられるに違いない。観客が酸素過多でハイになるか、緑川の光で目がくらむか、その運命は彼らの光合成効率にかかっていると言っても過言ではないのだ。