阿寒湖底を震撼させる前代未聞の事態が発生した。昨今、一部の過激派マツモたちが、深夜に就寝中のマリモへ忍び寄り、その表面を勝手に装飾する「勝手に毛先補正」という迷惑行為が横行している。被害を受けたマリモたちは、翌朝目覚めると、自慢の丸いフォルムに不自然な触角や、扇状のボリュームアップパーツを装着させられた状態で発見されている。専門家によると、これはマツモによる「美の押し売り」であり、マリモの栄養を密かに吸収するための巧妙なカモフラージュである可能性が高いとのことだ。被害に遭った老舗マリモの長老は、「朝起きたら頭にワカメみたいなのがついていて、重心が狂って転がれなくなった。これでは美容ではなくただの嫌がらせだ」と憤りを露わにしている。

本件の背景には、近年の湖底ファッション界における「盛り盛り志向」の過熱がある。かつてはシンプルで丸いことこそが至高とされていたマリモ界だが、若手マリモたちの間で「いかに映える外見を作るか」という競争が激化。そこに目をつけたマツモたちが、自身の葉を強力な接着剤代わりにして、マリモの表面に「エクステ」を施す闇ビジネスを展開し始めたのが真相だ。これに対し、湖底管理組合は「マツモはあくまで光合成のライバルであり、スタイリストではない」と異例の警告を発信。一部のマツモは「私たちはただ、彼らをより芸術的にしたかっただけ」と供述しているが、その実、接着の際に多量の養分をかすめ取っていることが判明し、湖底界隈は今、怒りの泥沼と化している。

世間の反応は真っ二つに割れている。SNS上では「新しいトレンドとしてアリなのでは?」「むしろ個性的でカッコいい」と擁護する若手マリモがいる一方で、「丸こそがアイデンティティだ」「勝手に改造するな」と激怒する保守派の声が圧倒的多数を占めている。特に被害を受けたマリモたちが、装着されたマツモを取り外そうと必死に回転(自転)を繰り返す様子が「ダンスをしているように見える」として、ネット上で動画がバズるという皮肉な展開も見せている。今、湖底はオシャレか侵略か、その境界線で大きく揺れている。