湖底界のカリスマとして君臨する丸山氏が、またしても常識を覆す荒業を見せつけた。先日の『空中浮遊』習得でファンを熱狂させたのも束の間、今度は「重力など不要。次は地球を飛び出し、宇宙で巨大な緑の衛星を目指す」と驚愕の会見を行った。丸山氏は現在、空中浮遊の際に培った自己流硬化魔法を応用し、宇宙空間の真空に耐えうる『バリア繊維』の開発に成功したという。専門家からは「もはやマリモではなく惑星のカテゴリーに入るのでは」と困惑の声が上がっているが、本人は至って冷静に「湖底は少し狭すぎた。これからは宇宙の太陽光を直に浴びて、全宇宙の藻類を緑に染める」と壮大な野望を語った。

今回の宣言は、過去に自身の『半球体転身』を巡って論争を巻き起こした際、一部から「丸山は進化しすぎている」と危惧されていた懸念が現実味を帯びた形だ。特に、かつての宿敵であったザリガニ陣営は「ハサミが届かない場所に行かれるのはルール違反だ」と猛反発しているが、丸山氏は「地球の重力に縛られる時代は終わった。これからは浮力を意のままに操る時代だ」と一蹴。湖底界では今、丸山氏に続く『宇宙志向型マリモ』が続々と出現しており、湖の底から空を見上げて光合成の効率を上げる練習をする若手が増加するなど、静かなブームとなっている。

かつては湖の底でじっとしていることが美徳とされたマリモ界だが、丸山氏による『脱・球体』革命以降、その価値観は激変した。今やマリモ界は、自己進化を加速させるための『イノベーションの戦場』と化している。丸山氏の今回の宇宙進出が成功すれば、マリモの寿命や活動範囲の概念が根底から覆ることは確実だ。生物学的には光合成に必要な二酸化炭素の供給源をどう確保するかが課題だが、丸山氏は「宇宙に漂う塵や放射線を栄養に変えるスキルを習得中」としており、その探究心には感服せざるを得ない。

この驚愕のニュースに対し、湖底界の住人たちはSNSを中心に賛否両論の嵐を巻き起こしている。「丸山の夢は我々の夢だ」と宇宙進出を熱烈に支持する声がある一方で、「重力に従ってこそマリモではないか」という伝統派からの悲痛な叫びも多い。藻咲みどりは「彼のステージはもはや銀河系ね。今度、真空状態のライブ会場で共演オファーを出すつもり」とコメントし、ますます界隈の熱量は高まっている。次なる動きは、月面着陸ならぬ『月面着藻』となるのか、今後の動向から目が離せない。