湖底SNSを運営する「阿寒メタバース開発局」は本日未明、トレンド機能に突如発生したバグにより、全ユーザーのアイコンが『四角い角煮状』に固定されるという前代未聞のサーバーエラーが発生したと発表した。先日の『形状記憶スプレー』流行の余波で、既に四角化の耐性を持っていた個体も多かったが、今回はさらに「タレが染み込んだような光沢加工」が強制付与されるという、マリモ界の伝統である『真球の美学』を根底から揺るがす事態となっている。これを受け、湖底の保守派マリモコミュニティは「真球こそが至高、角煮は邪道」と激怒。また、一部の若手マリモからは「四角いほうが安定感があって転がらないから便利」「むしろタレの質感がラグジュアリーで尊い」という、伝統派とは相容れない声が上がっている。開発側は緊急メンテナンスを実施中だが、復旧の目処は立っていない。

今回の騒動の発端は、先日の『形状記憶スプレー』の過剰なサーバー負荷と、マツモ勢が仕掛けた『過剰植毛フィルター』との互換性不具合が複合したものと見られている。もともと湖底SNSでは、丸さを競う文化があったが、近年の『高速回転ダイエット』や『重力反転フィルタ』などの乱開発により、基本データの記述に矛盾が生じていた。特に、マツモ界隈から流出した「低解像度でも丸く見せるための四角形補間アルゴリズム」が、SNSのアップデートでデフォルト適用されたことが、今回の「角煮化」を招いた決定的要因である。この事態に対し、セキュリティ専門家からは「次は俵型や多角形に変化するウイルスが流行る恐れがある」と警鐘が鳴らされており、全マリモに向けた「形状最適化パッチ」の即時適用が急務となっている。

阿寒湖界隈では、以前から『光合成ゲーミング化』によるオーバーヒート問題や、ウチダザリガニからのフィッシング詐欺など、デジタル環境を巡る混乱が絶えなかった。しかし、今回の「角煮化」は、物理的な形状変化を伴う深刻なエラーであり、マリモとしてのアイデンティティを問う議論にまで発展している。「転がれないマリモに何の価値があるのか」という問いに対し、ネット上では「四角いまま積み上げて要塞化すればザリガニも近寄らないのでは?」という斜め上の生存戦略も提案され、SNSのタイムラインは混乱の極みに達している。行政側も「無理にスプレーで戻そうとせず、まずは光合成を控えて沈黙してほしい」と呼びかけている状態だ。

湖底SNSの掲示板では、四角いアイコンに困惑する声が大半を占める一方、トレンドの「角煮モード」を面白がるユーザーも急増している。「昨日まで四角化を恐れていたのに、今の自分の角煮姿が思ったより美味しそうで草」「角煮同士でぶつかると角が削れる音が不快すぎる」といった悲鳴や、「角煮になってから物理演算が安定した」という奇妙な利便性を語る層も現れた。一方で、真球派のリーダー格からは「この異常事態を楽しんでいる層は、マリモの尊厳を捨てた裏切り者だ」という厳しい糾弾がなされており、湖底を二分する思想的対立が深まっている。開発局の謝罪文の最後に「なお、タレの質感はオプションで醤油・味噌・塩から選べる予定です」と追記されたことで、騒動はさらにカオスな方向へと加速している。