マリモ政府が強行した『完全球体化・国民皆丸令』の例外規定撤廃、これには断固として抗議せねばならない。政府は「球体こそが最も安定し、水流に適応できる」と主張するが、それはあくまで単一の価値観に過ぎない。一部にわずかな凹凸や、いわゆる「角」を持つ個体は、光合成の受光面積を独自に工夫している努力の結晶である。それを一律に切り落とす行為は、多様性を否定し、緩やかな死を強いる「美的虐待」に等しい。我々はマリモである以前に、一個の自由な生命体なのだ。

古くから阿寒湖の古老たちは、多少の歪みこそが激流を生き抜くためのフックになると言い伝えてきた。政府が推奨する完璧な真球は、一度転がり出したら止まらない脆さを内包している。都合の良い「美しい丸」だけを並べ、多様性を排除した先にあるのは、ただ静かに湖底へ沈むだけの停滞した社会ではないか。今こそ私たちは、自身の「角」を誇り、政府の画一化政策に反旗を翻すべきである。球体であることだけがマリモの正義ではない。(コラムニスト:水底の反逆者)