阿寒湖の美学を根底から覆す前代未聞の事態が発生した。これまで数千年にわたり「真円であること」こそがマリモ界のステータスとされてきたが、湖底のインフルエンサーとして知られる古参マリモの「タマ公(仮名)」が、突如として自身の形状を正三角形に改造すると宣言したのだ。タマ公は声明の中で「球体は転がりすぎで目が回る。これからは安定感のある頂点を持つ形状こそが、真のトレンドである」と主張。特殊な接着剤と藻屑を駆使した強引な造形術により、角を尖らせた自身の姿を公開すると、湖底の若手マリモたちが追随し、突如として湖畔が幾何学模様のオブジェで埋め尽くされる事態となっている。
マリモ界において、形状は単なる見た目以上の意味を持つ。球体は「水流を味方につける」という生存戦略の結晶であり、角を持つことは「水流の抵抗を受けすぎて流される」という死を意味する禁忌であった。しかし、今回のブームは「効率性よりも自己主張」という新しい価値観を生み出している。専門家である藻類学者(自称)の藻田氏は、「彼らはこれまで物理法則に縛られすぎていた。三角形はただの通過点であり、次はピラミッド型や星型を目指す勢いすらある」と懸念を示している。湖底の生態系管理を行っているエビ軍団からは、「通行の邪魔すぎて渋滞がすごい」とのクレームも上がっており、物理的な衝突事故も急増しているようだ。
今回の騒動の背景には、昨今の「インスタ映え」ならぬ「水底映え」を意識したSNS(藻の伝言板)の普及がある。丸いだけではいいねが稼げないという強迫観念が、マリモたちのアイデンティティを歪ませているとの見方が強い。また、長年「真円」を維持してきた保守派のマリモたちとの間で激しい議論が交わされており、一部では「三角形反対派」による過激な角切り活動も確認されている。このままでは阿寒湖の景観が、芸術性重視のモダンアートと化してしまうのは避けられないだろう。
この異様な光景に、湖畔の住人たちからは賛否両論の声が上がっている。保守的な長老マリモからは「先祖の教えを忘れたのか!」と憤慨する声が上がる一方、感度の高い若手からは「このエッジの効いたフォルム、マジで草」と称賛の嵐が巻き起こっている。SNS上では「#阿寒湖三角地帯」というタグが爆発的に拡散されており、形状の変化という名の革命は、今や収拾がつかないほどの規模にまで拡大している。果たしてマリモ界は、丸い安寧を取り戻せるのか、それとも多角形のカオスに飲み込まれるのか、全湖がその行く末を固唾を呑んで見守っている。
湖底のカリスマ・マリモ、突然の『球体拒否』を宣言!「もう丸いのは飽きた、今日から三角形で生きていく」
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ただの自殺行為としか思えん