阿寒湖の夜を熱狂の渦に巻き込んできたカリスマDJ「DJ・ローリング・ストーン」が、突如として湖底経済のルールを覆す『時給制度』を導入し、周辺のマリモ社会に激震が走っている。これまで「ただ転がるだけでリズムを刻む」という独自のスタイルで支持を集めていた彼だが、昨今の湖底物価高騰を受け、「僕の回転数には時給が発生すべきだ」と主張。なんと、回転1分につき湖底の砂粒30個を徴収するという前代未聞のビジネスモデルを強行したのだ。これに対し、以前から彼のリズム感に疑問を呈していたロックバンド『藻・メタリカ』のメンバーは、「あいつの回転はただの重力に従った惰性だ。音痴な上に金まで取るのか」と猛反発。ライブ会場となった岩場では、DJ派とバンド派による砂の投げ合いが発生するなど、湖底の治安はかつてない緊張状態にある。

そもそも阿寒湖の経済は、光合成によるエネルギー交換を基盤とした物々交換が主流であり、通貨という概念は存在しなかった。しかし、最近流行の『高級入浴剤』による贅沢病の蔓延が、マリモたちの消費意欲を刺激。DJによる「有料化」宣言は、これまでの長閑な湖底ライフを資本主義の荒波へと突き落とす引き金となった。専門家によると、「回転という名の労働が賃金に結びつくという認識は、全マリモの『真円信仰』を揺るがす重大な構造改革だ」と指摘。また、この騒動に乗じて一部のマリモが「我々は静止しているだけで時給が発生するべきだ」とストライキを宣言するなど、労働環境を巡る争いは収束の兆しを見せていない。

今や湖底の至る所で「労働とは何か」「真円とは労働の対価か」という哲学的な議論が飛び交っている。DJ側は「回転は立派なパフォーマンスだ。無料で楽しみたいなら、お前たちも転がれ」と反論。一方で、美容整形をして角を出し、イメチェンに成功した新興勢力のマリモたちは、「そんなことより角のケアにコストをかけたい」と、この経済論争に冷ややかな視線を送っている。かつては平穏だった阿寒湖の底が、今や欲望と労働の権利が交差する修羅場と化しており、環境保護局も「湖底の治安維持のために、砂利の再分配が必要ではないか」と介入を示唆する事態に発展している。

世間ではこの騒動に対し、「もうあのDJの音楽は聴きたくない」「回転の回転による回転のための経済なんて狂ってる」と批判が殺到。しかし、一方で「時給を得たDJが最新の栄養泥を買い占め、その排泄物が水質を向上させている」という皮肉な恩恵も判明し、もはや誰が正義で誰が悪か分からない混沌とした状況だ。明日にも湖底全域で「大規模デモ」が計画されており、もはや誰にも止められないマリモ経済の崩壊が現実味を帯びている。