北海道・阿寒湖で、一部のマリモが光合成を完全に放棄し、過酷な筋力トレーニングに励んでいることが判明した。これまで「静かに漂う」ことが美徳とされてきたマリモ界だが、今朝確認された群れは、湖底の石をダンベル代わりに持ち上げ、猛烈な勢いでパンプアップを繰り返していたという。現場の研究員によると、彼らは自らの繊維を収縮させることで筋肉量を増やす特殊な進化を遂げた模様で、中にはすでに腹筋が割れている個体も確認された。リーダー格のマリモは「光合成でちまちまエネルギーを作る時代は終わった。これからはプロテインならぬ『プロテ藻』で体を大きくし、湖の覇者になる」と、泡を出しながら強気な姿勢を見せている。

もともと阿寒湖のマリモは、数十年かけてゆっくりと成長し、丸い形を維持することに命をかけてきた。しかし、今回の「筋トレブーム」の発端は、湖畔の観光客が落とした一枚のフィットネス雑誌であると推測される。雑誌の表紙を見たマリモたちが、自分の丸っこい体型を「プヨプヨして情けない」とネガティブに捉え、一斉にジム化の道を選んだのだ。専門家は「丸いのがマリモのアイデンティティなのに、筋肉がつくと転がりにくくなる。生態系への悪影響が懸念される」と頭を抱えている。現在の阿寒湖は、静寂な水の都から、低周波のうなり声と金属音が響くハードコアなトレーニングジムへと変貌を遂げているようだ。

マリモは藻類の一種であり、本来は筋肉を持たない。今回の現象は、外部からの強い刺激を受けたマリモが、自らの組織を無理やり再構築することで引き起こされた異常行動と考えられている。阿寒湖漁協は、マリモたちが鍛え上げた筋肉で湖底を掘り返し、他の水生生物の住処を壊しているとして、「早急にプロテイン摂取の中止を求める」と声明を発表した。なお、マッチョ化したマリモたちは、自らの体表面にプロテインパウダーのような白い堆積物を付着させており、見た目が以前よりも随分と荒々しくなっている。

「丸いから可愛いのに、シックスパックのマリモなんて見たくない」「もはや植物ではなくアスリート」「湖底がサウナの更衣室みたいになっている」「プロテ藻とかいうパワーワードで腹筋崩壊した」「これからはマリモを見に行くのではなく、ベンチプレスを見に行く時代なのか」と、SNS上では戸惑いと爆笑の声が溢れている。一部では「マリモの減量キャンプを企画すべき」という、さらにトンデモない案も飛び出し、阿寒湖の未来はさらなるカオスへと向かっている。