阿寒湖の深部にて、長年「天然記念物」として崇められてきた重鎮マリモ(推定年齢400歳)が、突如として自身の内部構造を暴露し、界隈に激震が走っている。なんと、その緑色の繊維質に包まれた中心部には、びっしりと詰まった「つぶあん」が隠されていたというのだ。この衝撃の告白は、昨夜行われた「湖底の第4回マリモ市民集会」にて、本人からさらりと発表されたもの。「ずっと言おうか迷っていたが、実は中身はあんこだった。申し訳ない」という淡々とした謝罪に、会場はどよめきと爆笑、そして微かな食欲に包まれた。球体を維持するためのガスなどではなく、まさかの糖分がそのアイデンティティを支えていたという事実に、古参のマリモたちからは「どうりで冬場でも体温が下がらないわけだ」「なぜ今まで隠し通せたのか」といった困惑の声が相次いでいる。

そもそもマリモは、藻類が集まって球状になる植物であり、内部は空洞であるというのが生物学上の通説である。しかし、今回の告白により、マリモは「光合成でエネルギーを得る」という常識が根本から覆される可能性が出てきた。専門家の推測では、この個体は数世紀前に流出した和菓子屋の甘味を誤って取り込み、そのまま共生進化を遂げた「スイーツ融合種」である可能性が高いとされている。なお、本人は「あんこは非常食であり、精神安定剤でもある」と釈明しており、今後も中のあんこを維持したまま光合成を続ける意向を示している。

世間からは驚きと共に「ついに湖底に喫茶店ができるのでは」「中身がこしあんならもっと良かったのに」といった反応が寄せられている。一方で、一部の過激派マリモ団体からは「球体としての純血性が失われた」として、この個体の追放を求める動きも出ているという。この一件をきっかけに、他のマリモたちも自身の「中身」を公開する「湖底カミングアウト・ブーム」が巻き起こっており、次は「実は中身が砂利だった」「小銭が入っている」といった信じ難い暴露が続々と報告され、阿寒湖の生態系調査は前代未聞の大混乱に陥っている。