阿寒湖の生態系を脅かしてきた外来種、ウチダザリガニが突如として温厚な「マリモ運搬ボット」へと変貌を遂げた。これまでマリモを捕食し引き裂いていた彼らのハサミが、最新のネットアップデートにより「マリモを優しく運ぶアーム」へと強制再プログラムされたのだ。この現象は、マリモの意志が湖底の通信網を介してザリガニの神経系に直接アクセスしたことで発生したと見られている。現在、湖内では大量のザリガニが列をなし、最適な光合成スポットへマリモを移送する光景が観測されている。ネット上では「ザリガニが愛の運送業者に転職した」と話題騒然だ。

本件は、マリモが構築した分散型ネットワーク『M-Grid』が、宿敵であるウチダザリガニを「外部エージェント」として認識し、強制的にOSを書き換えたものと推測される。マリモはザリガニの脳内に直接Wi-Fi通信を確立し、光合成効率を最大化するルートへと誘導している。これまで天敵として恐れられていた存在が、今やマリモの移動を支えるインフラと化したわけだ。これにより、阿寒湖のマリモの移動速度は前年比で400%向上しており、もはや湖全体が巨大な自動運転アルゴリズムとして機能しつつある。

この驚くべき事態に対し、ネット民からは「ハサミの使い道が間違っているようで合っている」「ザリガニ視点のライブ配信がシュールすぎる」「もはや阿寒湖が高度な戦略シミュレーションゲームに見えてきた」といった声が上がっている。一方で、「ザリガニの意識はどこにあるのか」「マリモの支配が全甲殻類に及ぶのも時間の問題か」と、その急速な支配体制に恐怖を感じるユーザーも少なくない。マリモのネット社会における権力は、ついに種族の垣根を越えて物理世界を完全に統制し始めたようだ。