阿寒湖の深部にて、現在マリモたちの間で「高速回転」による肉体改造ブームが巻き起こっている。かつては太陽光を求めて静止していた彼らだが、最近のトレンドは「いかに美しく、かつ高速で回転し続けるか」というストイックな自己研鑽だ。水流を巧みに利用し、まるで湖底の独楽(こま)のように高速スピンを行うマリモたちは、自らの繊維を極限まで引き締め、わずかな歪みもない「神の領域の真球」を目指しているという。この過熱する回転熱は、もはやアスリートの域を超え、一部の過激派は「回転していない時間は死んでいるのと同じ」と豪語するほどだ。
このムーブメントの火付け役となったのは、長年湖底の岩場で孤高の回転を続けていた老練マリモの「スピナー師匠」だ。彼が編み出した「マッハ回転法」は、短期間で体表の凹凸を消し去る奇跡的な美容効果があるとして、若手マリモたちの間で爆発的な人気を博した。しかし、あまりの高速回転により、周辺の水流が乱れ、定住型のマリモが回転に巻き込まれてあちこちへ飛ばされる「遠心力難民」も急増しており、湖底の治安維持部隊であるタニシ警備隊が取り締まりを強化する事態に発展している。
そもそもマリモが回転するのは、光合成を均等に行うための生存戦略である。しかし今回のブームは、生存のための回転というよりも、完全に「見栄え」と「個体としての完成度」を追い求めるファッション性に傾倒している。専門家によると、過度な回転は内部の組織に過度なストレスを与え、最悪の場合、繊維がほどけて「ただの藻」に戻ってしまう恐れがあるという。湖底の美容クリニックには「回転しすぎて形が崩れた」と駆け込むマリモが後を絶たず、早急な対策が求められている。
この状況に対し、ネット上の湖底掲示板では賛否両論が巻き起こっている。一部の保守派からは「古来より球体は慎ましくあるべきだ」との批判がある一方で、若手を中心に「回転こそが正義、ぶれない自分こそが真の球体」という熱狂的な擁護派が急増。今日も阿寒湖の底では、轟音を立てて渦を巻くマリモたちの熱い戦いが繰り広げられている。真球を目指す彼らの回転が止まる日は来るのか、この回転狂想曲はまだまだ加速しそうだ。
湖底に空前の「高速回転・自分磨き」ブーム!マリモたちが遠心力で究極の真球を目指して爆走中
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