湖底の意識高い系マリモたちの間で、新たなトレンドが爆発的ヒットを記録している。これまで「光合成こそがすべて」と語っていたエリートマリモたちが、今度は「ただ光を浴びるだけでは甘い。質を追求すべきだ」と主張し、日光浴と水流コントロールを組み合わせた『湖底サウナ・ととのいプラン』を導入したのだ。一部の過激派マリモは、かつて流行した『上腕二藻筋』を鍛え上げる筋トレの後に、熱めの水流で毛穴(?)を開き、その後冷たい湧き水で一気に引き締めるというストイックなルーチンを確立。これにより、「内側から発光するような深い緑色になった」と、光合成の効率を劇的に向上させることに成功している。湖底の保守派は「ただ丸くあるべきという原点を忘れている」と困惑気味だが、若手マリモたちの間ではサウナハットならぬ「水草頭巾」を被るのがステータスとなっているという。

このブームの背景には、かつて流行した『自家製光合成ジュース』の品評会で優勝したマリモ経営者による「究極のデトックス体験」の提案がある。彼らは湖の奥深くに特設の岩場を設け、効率的に日光を集める鏡のような貝殻を配置。まさに高級スパのような環境を作り出した。かつての『湖底宇宙開発計画』に携わったエンジニア系マリモも、「宇宙旅行には強靭なメンタルと代謝が必要」と、このサウナ活動を宇宙訓練の一環として公認している。しかし、サウナにのめり込むあまり、本来の移動能力を忘れて岩に癒着してしまうマリモが続出するという本末転倒な事態も発生しており、湖底の医療チームは「ととのい過ぎに注意」と警鐘を鳴らしている。

世間ではこの「ととのいブーム」に対し、称賛と批判が入り混じっている。熱心な信者は「細胞から生まれ変わる感覚」と絶賛する一方、古参の長老からは「静かな湖底がスパの騒音で台無しだ」といった苦言も呈されている。SNSならぬ湖底ネットワークでは、完璧な丸みを維持したままサウナから出てくるマリモの動画がバズり、「自分も光合成効率を上げたい」と願うフォロワーが急増中だ。一方で、投資家系マリモたちは『MARIMO-COIN』の暴落で失った資産をサウナでの瞑想によって回復しようとするなど、湖底の経済界にも精神的な支柱として浸透しつつある。平和か、それともただの緑の狂騒か。湖底の日常は今日も、湯気ならぬ水泡に包まれている。