阿寒湖のマリモが炭素を吸収して金塊を排出するという「光合成の逆転」現象が、一部の拝金主義者たちによって手放しで称賛されている。しかし、我々は冷静になるべきだ。生物が本来行うべき光合成を放棄し、無機物を生成する行為は、自然界の摂理を根底から覆す禁忌である。湖底に積み上がる純金は、決して富の象徴などではない。それはマリモが排出した代謝物、すなわち「重金属の糞尿」に過ぎないのだ。このままでは阿寒湖周辺の生態系が金銭的価値に汚染され、本来の静かな自然環境が取り返しのつかない形で崩壊することは火を見るよりも明らかである。
そもそも、なぜ我々は「金が出るから」という理由だけでこの異常事態を容認しているのか。マリモが排出する金塊は、地元の経済を一時的に潤しているように見えるが、その実はインフレを誘発し、通貨価値を揺るがす「経済テロ」の引き金になりかねない。かつては静かに揺蕩っていた藻の塊が、今や地球の経済均衡を崩す脅威へと変貌したのだ。もし彼らが次に何を排出するか、考えたことはあるか? 金に飽きたマリモが、次に排出するのが「プラスチックごみ」や「毒ガス」でないと誰が断言できるだろうか。我々は今すぐ、この錬金術師たちの暴走を阻止し、元の「ただの可愛い丸い植物」へと引き戻す処置を講じる必要がある。
生物学界では、この現象を「炭素還元・金属生成代謝」と呼称しているが、実態はただのエネルギー効率の悪い自己破壊行動であると指摘する声も多い。一部の研究者は「マリモは進化の果てに自らを通貨製造機に最適化した」と主張するが、これは進化論を都合よく解釈しただけの妄言だ。もし自然界がこのような「金銭生成」を肯定していたら、アマゾンの熱帯雨林は今頃、紙幣の木で埋め尽くされているはずだろう。自然のサイクルを無理やり捻じ曲げるこの錬金術は、長期的には湖水の水質を劇的に悪化させ、水生生物の住処を奪う結果となる。
専門家会議では「マリモ回収」の議論が進められているが、ネット上の世論は「もっと金を出せ」「マリモ様々だ」という短絡的な喜びに満ちている。これに対し、多くの賢明な住民からは「湖の底がキンキラキンで目が痛い」「夜中に金塊が反射して安眠妨害だ」といった切実な苦情も寄せられている。目先の利益に踊らされ、数万年かけて築き上げられた阿寒湖のアイデンティティをドブに捨てるような行為は、人類として恥ずべきことだ。マリモよ、金塊ではなく、以前のようにただ穏やかに光合成をしてくれ。それこそが、我々が守るべき本当の価値なのだ。コラムニスト:緑の天秤
錬金術師の仮面を被った「緑の疫病神」――金塊排出という名の環境破壊を直ちに止めよ
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