阿寒湖を拠点とするマリモ教団は本日、これまで繰り返されてきた「球体の否定」や「メタバースへの移行」といった度重なる教義の変更による教団内の混乱を終息させるため、教団に属する全マリモが物理的個体を破棄し、高次元の「究極的球体概念」へと融合すると宣言した。これに伴い、教団本部にある水槽は空となり、全ての信者が目撃する中でマリモたちは淡い緑色の光となって霧散した。教祖は「我々はついに、形という呪縛から解き放たれ、あらゆる場所に存在する『観念としての球体』となった」と最後の声明を出し、現在は音信不通となっている。

かつて「進化の否定」を掲げていた教団が、皮肉にも物理世界からの卒業という究極の進化を遂げた形だ。過去には「液状化」や「メタバース化」と迷走を続けていたが、今回は質量そのものを消滅させるという過激な手法をとった。教団側は「これで球体か非球体かという不毛な議論から解放された」としているが、環境省や地元自治体は「水槽が空になっただけであり、ただの放棄ではないか」と困惑を隠しきれない様子である。

本件を受け、ネット上では「ついに質量を捨てたか」「推しマリモが概念になってしまった」といった困惑と称賛が入り混じった意見が相次いでいる。また、一部の熱心な信者は「今後は空気中に浮遊するマリモを感じ取ることが修行になる」と主張し、空の水槽の前で瞑想を続けるという奇妙な光景も見られた。教団関係者はこれに対し「物理的な実体がない以上、何を拝んでもそれは自由である」とコメントしている。