かつて天敵としてマリモを食い荒らしていたウチダザリガニたちが、突如として方針を180度転換した。阿寒湖の調査チームによると、ザリガニたちは捕食を止め、マリモを効率よく回転させるための「フィジカルコーチ」へと華麗なる転身を遂げたという。湖底では、ザリガニが両ハサミをメガホンのように使い、「もっと速く回れ!光合成が足りていないぞ!」と絶叫するスパルタ指導が連日繰り広げられている。この奇妙な主従関係により、現在マリモたちは以前の倍速で球体を維持しており、湖内には異様な活気が満ちている。

もともとウチダザリガニは外来種として駆除対象であったが、マリモを「鍛え上げる」という独自の生態が発見されたことで、環境省も対応に苦慮している。かつてマリモが独立を宣言したり、デスボイスで歌ったりと混沌を極めていた阿寒湖において、ザリガニによる体育会系の規律がもたらされたことは、ある種の秩序回復とさえ捉えられている。しかし、ザリガニ流のハードな回転トレーニングに耐えきれず、時折湖面から飛び出して逃げ出すマリモも後を絶たない。

このニュースが報じられると、SNS上では「ついにマリモが体育会系に進出したか」「ザリガニの教育方針が昭和の部活すぎて草」といったコメントが爆速で投稿された。中には「これではマリモがかわいそう」と擁護する声もある一方で、「強靭なマリモに育つなら良いのではないか」という進化論的視点を持つ識者も現れるなど、議論は紛糾している。阿寒湖の平和は、かつての宿敵同士の奇妙な共存によって守られようとしているようだ。